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ロック史#12 : ロックと歌謡の融合


前回はこちらから。

今回も80年前後の話。歌謡曲とロックの接触について、個人の感覚でまとめてみました。


ニューミュージック


当時の日本の音楽の主流は演歌や歌謡曲。

70年代前半に、欧米のフォークやロック、AORなどに影響を受けた"ニューミュージック"と呼称される、新たなポピュラー音楽が成立します。

ロックとニューミュージックを別とする見解もありますが、ここではロックという括りの中で、よりポップスや歌謡に近い志向のアーティストや曲を指したもの、とします(J-POPの先駆け?)。

過去に取り上げたシンガーソングライターや、シティ・ポップのアーティストなど、かなり広い範囲がこの枠組みに含まれます(明確な定義はない)。


ゴダイゴ

GODIEGO (1975-1985, 1999-2000, 2006-)

浅野孝己 (ギター)
トミー・スナイダー (ドラムス)
タケカワユキヒデ (ボーカル、作曲)
スティーヴ・フォックス (ベース)
ミッキー吉野 (キーボード、編曲)

英語詞やホーンセクションを積極的に取り入れ、プログレ的な華やかなサウンドが特徴。

代表曲「ガンダーラ」「モンキー・マジック」「ビューティフル・ネーム」「銀河鉄道999」など。

いつ聴いてもワクワクさせてくれる。


歌謡ロック

"純粋なロック"のアーティストが増える80年代半ばにも、安全地帯やTHE ALFEEなど歌謡的なメロディを歌うバンドが活躍しました。


アイドル歌謡

70年代から国民的な存在となったアイドル。ポップスといえる音楽性のなかで、ロック的な楽曲も多数存在しています。

今みたいな会える身近なアイドルみたいなのも良いけど、昔の手の届かない憧れの存在的な昭和のアイドルもカッコ良い。歌唱力もオーラも次元が違うし。


サザンオールスターズ

Southern All Stars (1977-)

関口和之 (ベース)
原由子 (キーボード、ボーカル)
桑田佳祐 (ボーカル、ギター、作詞作曲)
松田弘 (ドラムス)
野沢秀行 (パーカッション)

実家のような安心感。

ロックの攻めた部分とポップスの万人受けする部分を両立させ、ロックをポピュラー音楽として押し上げた最初のバンドと言えるでしょう。

真夏の果実みたいな極上のバラードも、マンピーみたいなイロモノも書ける振り幅。和製ポール・マッカートニーといったら桑田佳祐じゃないかな(異論は認める)。

↓これがこうなるんだから凄い。



今回は内容薄めで番外編みたいな感じでした。


次回から本格的に80年代に突入して、ニュー・ウェイヴとかやろうかなと思ってます。




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