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過去作 vol.43

生き死にの中においてはメンタルの休耕田もビートを刻む

人類の尻尾のように振る舞って世を去る時も垂れる耳たぶ

異なった意見も出ない教室で僕らはずっとなかよしでした

君の胃で溶ける誰かになりたくて抱き合うたびに感情が鳴く

噛んだっていいよ乳房に甘えれば君は赤子の獣になれる

次の世もその次の世もこの人と指を絡めて眠っていたい

両親に別れを告げたあの夏の答え合わせをしたい日もある

子に報う因果はないとグランパは何も許さず僕を愛した

貧困に身を落としても散策で花を見つける人になりたい

素面ではできぬ賛美をするためのオンライン脱抑制効果

大卒の肩書きを得た代償は四百万の借金だった

精力の象徴 胃へのオフェンスが強い大盛りペペロンチーノ

屈強な戦士であった胃袋も辛ラーメンに老いで屈した

波のある愛に苦しむ少年の親も支援が必要でした

堰堤が干上がる頃にあの夏の君が帰ってくるのだろうか

愛情を注ごうとして産んだのは羽をもがれた妖精だろう


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