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自分詩集

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自分の詩をまとめました!
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記事一覧

【詩】歩路

【詩】歩路

ちょっと前までハイウェイだった

ただ
今は赤信号

【詩】不可

【詩】不可

霞を食って生きようと
決めた途端に唾を飲む

【詩】屑翼

【詩】屑翼

瓦礫の中に見出した
黄金の翼をもって飛ぶ

目指すところは果てしなく
未知の領域ではあるが

瓦礫の翼は羽ばたいて
そこを目指せと言っている

【詩】知果

【詩】知果

飛び込んだ先は分かってる

結果はすべて分かってる

だけど私は行くのだろう

一握りの可能性にかけて

【詩】雲鏡

【詩】雲鏡

退屈そうな空模様は誰の写し鏡か

【詩】今日

【詩】今日

明日はただの蜃気楼
昨日は過ぎ去った霧

【詩】呼明

【詩】呼明

求めた明かりは泡のよう

伸ばした手では掴めない

だから私は呼び止める

そうして光はやって来る

【詩】言逃

【詩】言逃

苦し紛れの言い訳が
僕の喉を破壊する

【詩】終音

【詩】終音

終えた音の隙間から

答える声も聞こえない

途絶えた音の色知らず

もだえる君を救えない

【詩】清心

【詩】清心

心の暗渠に迷い込む

清らかな水は何処から

人が誰しも持っている

清らかな水は何処から

【詩】過悔

【詩】過悔

甘すぎた過去に鉄槌を

既に過ぎ去った行いの

罰を受けるのはいつも僕

もし過去に戻れるのならば

違えたすべて終わらせる

【詩】隕石

【詩】隕石

眩い隕石の舞踏会

くるくる自由に舞い踊る

たまにぶつかり星になる

【詩】空在

【詩】空在

空を縫ったあの日から
世界は私を見つけない

物は確かに在るけれど
そこに私は在り得ない

私と世界はすれ違う
私は私のみに在る