インクを秋色に
昨日、お昼過ぎに家を出ました。外は晴れていたのですが、太陽の日差しはなんとなく遠ざかったように感じました。もう秋なんだなあ。
この夏、万年筆には明るく鮮やかな、パイロットの色彩雫「天色」のインクを入れていたのですが、ちょうどインクタンクも空になりそうだったので、このタイミングでインク色を変えることにしました。今回は、フランスのブランド、エルバンの「BLEU MYOSOTIS(忘れな草ブルー)」です。
忘れな草は秋の花ではありませんが、ちょっとノスタルジックな気分にひたりたいような・・・そんな今の時期にぴったりの青色ではないかと。実はこれ、春くらいに文具屋さんで見つけて、ボトルが可愛いというだけで買っておいたものが、引き出しの奥で眠っていました。今こそ使い時!
さて、インクを入れ替えるには万年筆の水洗いが必要です。天色のインクはけっこう本体も染めてしまうのか、なかなか落ちませんでした。懸命にインクを抜こうとしていると、首の部分というか…ペン先とインクタンクの間の部分から、濃い青色のインクがにじむようになりました。あれ?これは天色じゃなくて、その前のブルーブラックの色なんじゃないの。まあいいや、とにかく抜けるものは抜こう、と何度も何度も拭き取っていると、
ポロッ
!!!!!
ペン先が取れた!!!!!!
いやもう、首がとれたみたいで一瞬めちゃめちゃ怖かったです。ペン先、取れるなんて知らなくて……(基本的に取らないもの、むしろ取ってはいけないもの?らしいです。)今回は偶然とれてしまったので、まあ仕方ない。軸に挿してくるくるって回したら、すぐ元に戻りました。ああよかった・・・
試し書きしてみました。こんな感じです。
書いている時よりも、乾いたあとの色がいい!あとから読み返すのが楽しくなりそうです。