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三重県 鳥羽市の答志島に行ってきた話

GW初日、次兄と打ち合わせをして折り畳み自転車で輪行の旅に出る事になった。

輪行とは?

自転車を電車や船に積み込んで、旅先でサイクリングやポタリングを楽しむ事ある。

なぜか2人の中で、急にブームがやってきた。

アラフィフになると輪行ブームが来るのかもしれない‥

そしてお互いに折り畳み自転車を購入して近鉄電車で旅に出た。

1日目

行先は三重県の鳥羽です。

ちなみに地下鉄に持ち込んだ感じは、このくらいの大きさでした。

私の自転車

ちょっと重い程度なので、全然運べます。

そのまま鶴橋で近鉄電車へ乗り換えて、仕事終わりの兄と合流しました。

スピードアップのため大和八木駅で特急に乗り換えます。

旅に出なければ、この駅で乗り換える事もきっとないでしょう。

駅のファミリーマートで購入した天ぷらむすびを食べて、残りは夜食に取っておこう。

昼食

近鉄電車で無事に鳥羽に到着しました。

ここからは船に乗り換えて、答志島という三重県で最大の離島へ渡る事になります。

顔出しパネル

船とは言っても、鳥羽と離島を繋ぐ市営の定期船になります。

550円を支払って船に自転車を積み込みます。

ここから約20分ほどで答志島に到着します。

デッキにある喫煙所

我々は船から自転車を下すと、予約した旅館へと自転車を組み立てて走り出しました。

サァ~

潮風が気持ち良い…

この瞬間の為に輪行を始めたのです。輪行最高!

答志島

旅館に到着すると、宿のおかみさんが温かく迎えてくれました。

昔ながらの、歓迎ブルクロ御一行様という看板が懐かしく嬉しい。

GW初日でしたが、1泊7,500円(和室8畳間)で朝食付きです。

旅館からの眺め

こういう古い旅館が懐かしくて良い。

新しくてピカピカの素材でできた、ホテルはどうにも落ち着きません。

すっかり年をとってしまったようだ。

レトロな冷蔵庫

冷蔵庫には冷えたビールやジュースがストックされています。

最近では持ち込みの為の冷蔵庫となっている所も多いですが、この島は全体が昔ながらの昭和の空気に包まれています。

女将さんが言うには「島内はみんな親戚みたいなものだから扉も開けっ放しだよ~」と言ってました。

コーラ200円

荷物を置いて、答志島の繁華街へと繰り出す事にした。

とはいえ小さい島です、旅館の近くにはお寿司屋さんが2軒ありましたが1軒はGWで満員でした。

もう1軒も電話するといっぱいでしたが、カウンター席に我々2人をねじ込んくれました。

いつもは回転ずし専門ですが、この島にはありません。

カウンターのお寿司なんて久しぶりだなぁ。

もちろん兄のおごりで寿司をたらふく戴きました。

締めのエビマヨ

大将や女将さんと何気に話をしていると、自然と「どこから来たんですか?」「何しに来たんですか?」と会話がはずみます。

我々は、大阪から来た事や、自転車を積み込んで輪行旅をしている事、2人は兄弟である事などを話しました。

すると女将さんが、「後ろのお客さんも、ご兄弟で船に乗って答志島にいらっしゃっているんですよ~」と言いました。

私は「船で!?」と衝撃を受けました。

ええ、もちろん我々も鳥羽市営の定期船でやってきました。

しかし女将さんの言う船とは、自家用ヨットでやってきたという事だったのです。

我々は後ろを振り返って、船乗り3人兄弟と話を始めました。

そして兄弟でヨットを共同で購入している事、GWなので名古屋からヨットで三重県の答志島までやってきた事等を知りました。

その後もずけずけと、色んな事を根掘り葉掘り聞いてしまいました。

マツコの知らない世界みたいだ‥

そして、加山雄三の様な大金持ちのレジャーだと思っていた自家用ヨットが庶民でも十分に購入できるという事を知りました。

何という事でしょう、こんな趣味の世界があるのか‥

半世紀生きてきても、まだまだ私の知らない世界があるものです。

いや、知らない事だらけなのだろうな…

私はからあげを頬張りながら、夢中で知的好奇心を満たしていました。

美味しい唐揚げ

美味しいお寿司とサイドメニューの数々、そして二度と会う事のない旅人達との会話に私の心は満たされました。

寿司屋を出て、街灯のない真っ暗な道を歩きながら、旅館へ帰り大浴場で旅の疲れを癒した我々は床に就きました。

人生はまさにRPGの様です。

ドラクエ2(古い例えですみません)のルプガナの町で船を手に入れて、また新たな世界へ行く気分です。

読んだ事ないけど、寺山修司の気持ちはこんな所かな?

2日目

目を覚ますと、再び大浴場へと向かいます。

大浴場には既に、我々の様なおじさんが沢山いました。

おじさんは「お船で来たんですか?」と問いかけてきました。

どうやら彼らも千葉県から自家用ヨットで答志島にやってきた様です。

この島は、自家用ヨット乗り達の目的地として有名なのだろうか…

出発

朝食を食べた我々は、旅の目的でもある離島サイクリングを開始します。

島の北から南まで縦断するのです。

折り畳み自転車

島の名所をあちこち巡りながら、自転車で風を切って走る…

そして自転車で走っていると、隣を走っている車から昨日の寿司屋の女将さんが手を振ってくれました。

なんと嬉しい再会でしょう。

こうした出会いもあり、答志島の旅は最高の思い出となりました。

海藻を干している

定期船で、鳥羽に戻った我々は昼食を食べに行きます。

お昼は、ふくつぎさんで味噌カツ定食(1,150円)をいただきました。

鳥羽の名店(ふくつぎ)

味噌カツと言えば、名古屋の「矢場とん」が有名ですが全く引けを取らない美味しさです。

自家製の味噌だれが、もの凄く美味しかったです。

定食がお得です

もとは中華料理屋さんだったそうですが、息子さんが跡を継いで今のお店になったとの事。

ご両親も、お店の形態が変わっても跡取りがいて嬉しかっただろうな。

ふくつぎさんに置いていた絵本。

おしいれのぼうけん

この絵本は、私が子供の頃からあります。

そう考えると、ものすごいベストセラーですね。

この本を読んでた頃は、少し怖い気持ちで読んでいた事を思い出します。

最後に鳥羽の目的地である「江戸川乱歩館」へと向かいました。

江戸川乱歩は三重県出身ですが、鳥羽の造船所で働いていたそうです。

奥様とも鳥羽で出会って、青春時代を過ごしていたとの事。

三重県も、まだまだ見所はあるのですが、この辺で鳥羽の旅行記は終わりになります。

帰りの近鉄電車で思い出したこと

帰りの近鉄電車で、昨日ファミリーマートで買ったパンとおにぎりを食べようと思いリュックを開きました。

あれ?

ないぞ‥

いったいどこへ?

しばらく考えて、おにぎりとパンを旅館の冷蔵庫に入れたまま忘れた事を思い出しました。

この失敗は、旅行で本当によくやらかします。

帰りに宿を出る時に、冷蔵庫の確認を忘れない様にしましょう。

輪行の旅の感想

輪行は本当に素晴らしいレジャーです。

人生を楽しみたい皆さんに、是非ともおススメいたします。

次回はGWの人混みを避けろ!生駒山編です

おわり

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