【マレーシア生活】クアラルンプールに住むならこのエリア
長かったクアラルンプール生活が終わろうとしている。
マレーシアには2009年8月にやって来たから、およそ14年7ヶ月。
内訳はKepongに11年ちょっと、TTDIに3年ちょっと。
今回はマレーシアの首都クアラルンプールに住むとしたらどこがいいのかということを独断と偏見で以下に書いてみたいと思う。
Kepong
○
家賃が安い(RM1500-2000)
中華料理屋が多い
✕
民度が低い
治安がそこまで良くない
ゴミゴミしている
マレーシアに来て最初に住んだのがここ。
ギリギリKL市内で、すぐ北には州境があるエリア。
隣のJinjangと合わせて中華系の町を形成しており、マレー系インド系は比較的少ない。
日本人はほとんど住んでおらず、11年以上住んでKepong在住の日本人には2,3人しか出会わなかった。
家賃は非常に安く、RM1000あたりからでも2ベッドルームの物件が見つかると思う。
ここ10年くらいは南のCherasと北のKepongでコンドミニアム開発が盛んに行われて町の景観もだいぶ変わったが、いまだにゴミゴミとした下町臭さは消えていないように思う。
Mont Kiara
○
日本人が多い
Mont Kiara, Desa Sri Hartamas, Solaris, Publikaなどの人気エリアが小さなエリアに揃っている
✕
人口密集
最近は渋滞がひどい
選択肢としてベタすぎて惹かれない
言わずと知れた日本人をはじめ外国人ばかりが住むエリア。
インターナショナルスクールやショッピングモールなどもエリア内にいくつかあるため、この中だけでも充分暮らしていける。
ただ、計画的な都市開発が行われてこなかったためキャパオーバー気味で、最近は渋滞がかなりひどくなってきている。
Desa Park City
○
クローズドコミュニティで比較的治安がいい
ランニングしやすい
お店がいっぱい
✕
他のエリアへのアクセスがいまいち
週末は他エリアから訪れる人が多くて混雑
下町Kepongの西側に単独のデベロッパーによって作られた町。
そのため十数年先まで都市計画が練られており、デベロッパー同士が全体の調和など気にせず自分たちのコンドミニアムだけ適当に建てるということはない。
家賃の相場は最低RM3000。できればRM4000は用意しておきたい。
マレーシアに珍しいドッグフレンドリーなエリアで、週末になると別エリアからも犬を連れた人々が集まってくる。
TTDI
○
美味しい飲食店が多い
南エリアだとMRT駅に近い
市場がある
ブキットキアラにアクセスしやすい
Mont Kiaraほどゴミゴミしてない
✕
ショッピングモール的なものがない
コンドミニアムが少ない
けっきょくここに住むことに決めた素晴らしいエリア。
日本人は最近は増加傾向だがまだまだ少なく、人種的にはマレー系多め、その他には駐在の外国人も一定数住んでいる。
住人によると、引退した警察官や官僚が多く住んでいるため、何か問題があっても政府が迅速に対応してくれるとのこと。
たしかに以前住んでいた中華系の町Kepongでは、小さな橋が壊れても5年近く修繕されないことがあった。
はっきりとした理由は分からないが、その時も中華系の知人は「政府がマレー系だから中華系の町の修理とかはいつも後回しにされる」と言っていた。
物件探し
見て回ったのはMont Kiara、Desa Park City、TTDIの順だったが、先の2つではあまりピンとくる物件に出会えなかった。
その頃は週に3回はMont Kiaraの外れにあるPublikaに食事や買い物に通っていたが、Publikaの上にあるコンドは5部屋ほど見たがすべてイマイチで、行って楽しい場所と住んで楽しい場所は違うことを再認識した。
Desa Park Cityはたしかにいい感じなのだが、ショッピングエリアが2つのみで、もしこの2つに飽きたら…と思うと住むのに踏み切ることはできなかった。
そして、最後に残ったTTDI。
何度か食事には訪れていたが、主に住んでいるのはマレーシア人のため最初は候補に入れていなかった。
が、何度か通っているうちに「ここって住んでみても面白いのでは?」と思うようになり、試しにいくつか物件を見ているうちにいま借りている部屋に夫婦そろってピーンときて引っ越すことを決めた。
いざ住んでみて思うのは、TTDI素晴らしい!ということ。
家賃は最低RM3000あたりで他の2エリアとほぼ同じ。
渋滞はほとんどなく、会社への行き帰りもあまりストレスは感じない。
コンドの下に降りれば飲食店やミニマートはいくつもあり、徒歩圏内にスタバ、マックもある。
1kmも走ればブキットキアラなので、すぐにトレランを楽しむことができる。
3年ほど前はそれほど日本人はいない印象だったが、最近は飽和状態のMont Kiaraから移ってくる人も多いようで、歩いていても日本人らしい人をたまに見掛けるようになったし、住んでいるコンドミニアムにも日本人家族が増えてきた。
Mont KiaraやDesa Park Cityに比べると知名度は高くないが、いざ住んでみると本当に住みやすくて幸せな3年ちょっとだった。
もしオランダからマレーシアに戻ってくることになっても、きっとまたTTDIに住むと思う。
いまマレーシア移住を検討している方、メジャーな2エリアもいいけど、子どもの学校などの縛りが無いようならTTDI、試してみてはどうでしょう。きっと後悔することはないと思います。
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