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【オランダ移住 vol.5】家探し攻略法 2024年1月編

さて、ようやく家が決まったっぽいので、わたしが実践した家探しの方法を紹介します。

わたしは1月1日にオランダ入りして、21日目に1軒目が決まりました。
が、直後にOKが出たところに心変わりしてしまい、1軒目はキャンセル(手付金€500が水の泡に…)して2軒目に決めました。
実際に賃貸契約にサインしたのは1月25日でした。

申し込みで送ったメッセージは数百件、内覧はオープンハウスも含めて21軒、はっきりOKが出たのが2軒、ほぼOKだったのが1軒でした。
内覧は片っ端から行ったのでちょっと多めでしょうか。
決まるまでの期間などはほぼ平均かちょっと早いくらいかもしれません。

ーーーわたしの条件ーーー


予算:€1500
場所:デンハーグ、デルフト、ライデン、ロッテルダム
寝室:できれば2部屋、1部屋でも可

という感じでなんとなく決めて探し始めてみた。

まず、滞在したのはデンハーグのSOCIAL HUBという学生寮を一般にも開放した施設。ここの個室を2週間押さえて、もしそれでも見つからなければさらに延長の予定だった。

ーーー使用したサイトーーー


● funda
● Pararius

この2つは必須。

というか、これ以外の不動産まとめサイトはほぼこの2つのを転載しているだけだと思う。

例えばAという物件があるとしたら、大家は基本的にBという不動産屋のみに借り手探しを依頼する(というルールらしい)。B不動産はA物件を自分の会社のサイトの他にfundaかPararius、あるいは両方に掲載する。

不動産会社は無数にあるので、各会社のサイトを一つ一つ見ていくのは不可能に近いため、ほぼすべての不動産会社が物件を掲載しているはずのfundaかParariusをチェックしておくのが一番効率的です。

● Kamernet

fundaとParariusの他に家主と不動産会社を通さずに直接やり取りできるKamernetというのがある。

こちらは有料なうえに物件数がかなり少ないが、メッセージを送ってオーナーから返事があればかなりの確率で内覧に進むことができる
オーナーは普通は1人なので内覧も大人数を呼ぶわけにいかないため、内覧での倍率も上記2サイトよりはかなり低くなると思う。ちなみに上記2サイトの内覧は少なくて5~6組、多いときは10組くらい呼ばれる感じだった(人数を絞らないオープンハウス形式を除く)。

実際に今回先に決まったロッテルダムの物件と、OK出せば借りられそうだったデンハーグの物件はKamernet経由だった。

ただし、オーナーにメッセージを送るには有料会員にならないとダメで、当初は「お金なんて払っていられるか!」と思っていたわたしもfundaとParariusだけではまったく内覧に進めないのに焦って1週間でKamernetの有料会員になってしまった。

※有料会員は15日間で€26、1か月間で€34です。(2024年2月26日現在)
そのままにしていると継続して課金されてしまうので、家が決まったら忘れずに解約しましょう。

余計な出費は抑えたかったが、いま思い返してもお金を払ってでも会員になっておく価値はあると個人的には思う。

ーーー平日の流れーーー


基本的に不動産業者もfundaやParariusに物件を上げるのは出社してからのようで、朝9時を過ぎてから少しずつ新着物件がアップされ出す

前日のチェック漏れも含めてそれらを確認して、自分の条件に合う物件を見付けたらすぐにメッセージを送る

午前中から前日までに送ったメッセージの返事が届き出すので、内覧希望メッセージを送るのと並行してこれらもチェック、必要であればこちらからも返事をする。

内覧がある場合は内覧に向かう。
電車やバス内でやることがなければ、物件サイトやメールはチェックする。
もちろんボーっとするのもあり。長期戦になる可能性が高いのでたまにゆっくりするのも大事です。

内覧をしたら近くのカフェでもマックでもホテルに戻ってもいいができるだけ早めに内覧した物件を担当するエージェントに必要な書類(口座証明や志望動機など)を送る

できればその日のうち、遅くとも翌日には送ったほうがいいかもしれない。
結果の返事が来るのは1週間後だったりするが、いまは完全な貸し手市場なので少しでも早いほうがいいと思う。

内覧以外の時間はやはり物件サイトのチェック。
午後になってもパラパラとアップされたりするので、時間があるときにチェックしてメッセージ。

わたしはiPhoneのメモに定型文を保存しておき、気に入った物件があればそれをメッセージにコピペして流れ作業で送ることにしていた。
エージェントにしても1軒の募集に対して100件以上の応募があったりするためいちいち内容を精査するのは難しいと思うので、その定型文さえちゃんとしていれば心を込めたメッセージなどは必要ないと思う。

自分は日本人であること、3人で住むこと、綺麗好きだし大事に住むというようなことを明記、途中からは有効かはわからないが収入もそこに加えてみた。効果があったかどうかは不明。

あ、Kamernetだけはプロフィール欄が充実しているので、家族の写真などをいっぱいアップしておくのは重要かもしれない。
ここ経由で借りる直前までいった物件のオーナーはわたしのFBの投稿もチェックしたと言っていた。怖いっちゃ怖い。

fundaとParariusはとにかく数とスピードが勝負なので定型文を多く早く送るの重視でいいと思います。

イメージは種まき


とにかくどれが咲くかわからないけどいっぱい種を蒔いておき(応募)、芽が出たら(内覧)、大事に育てて(書類等提出)、花が咲く(契約)のを待つ、と。

わたしも初めのうちは一軒一軒サイトの内容をじっくり見てそれぞれに違う内容のメッセージを送っていたが、途中で時間の無駄だと気付いてとにかく多くのメッセージを素早く送ることを心掛けるようになった。
実際、そうするようになってからの方が内覧に辿り着ける確率も上がったように思う。

ーーー2024年1月の家賃相場ーーー

これはもう頭がおかしくなるくらい物件サイトを見続けて感じたものなので自信あります。

家族3人(2ベッドルーム)の最低ライン
平均ではなく最低ラインです!)

Amsterdamーーー€2000
出てくる数も多いが探してる人も多いはず。
うちは2000は完全に予算オーバーなので最初から狙わなかったが、どうしてもアムステルダムに住みたい人は本当に大変だと思う。
いちどアムステルフェーンで€1600というのがあって見に行ったが、恐ろしく郊外で周りに何もなくてビビった。
アムステルダムやアムステルフェーンで€1500とかの物件は詐欺かおそろしく郊外だと思ったほうがいい

Den Haagーーー€1300~1500
物件はまあまあ出てくるがとにかく競争が激しい。
エージェントが見学者数を絞らないオープンハウス形式だと100人くらい来てそうな内覧会もあった。しかも相当微妙な物件。
最低ラインに幅があるが、1300はめったに出てこない。
一番多いのが1500前後だが、狙っている人たちも多いので内覧に進めるだけラッキーだと思ったほうがいい
€2000前後の物件も多く、これだけ出せばあっさり見つかりそうだったのが悲しかったが仕方ない。

Delftーーー€1500
とにかく町が小さいため物件が出てこない。
一度だけ旧市街に近い€1650の物件を内覧したが、じつは最低€1650で、それ以上の金額を内覧した人たちが入札する形式だったと現地で聞かされる。電車賃無駄になった。

Leidenーーー€1500
こちらもDelftほどではないが物件が出てこない。
ここに決まりかけてるのはもう運命なのかもしれない。予算オーバーの上に家具なしだけど…。
(追記)けっきょくここに決めました。築400年近くの家具ほぼゼロ物件です。

Rotterdamーーー€1300
物件数は多いけど大きな町だけあって物件があるエリアをしっかりチェックする必要があると感じた。
特に川の南側は治安が悪いとのこと。
自分も内覧で何回か行ったがたしかに中東系やアフリカ系(スリナムかも)の人々が多くちょっと荒んでいる感じがある気もした。
デンハーグと同じく€1300はかなり希少、最低ラインのボリュームゾーンは同じく€1500~1600だと思う。

ーーー寝室数ーーー
「家族3人だけどベッドルームは1つでいい、3人で雑魚寝するか1人はリビングで寝るから」という人もいるかもしれない。

内覧時にあるエージェントが、1ベッドルームに対して住民登録は1人ではなく1組までなので、2寝室ある場合は最大4人まで登録できると教えてくれたが真偽のほどは不明。

延べ床面積が70㎡くらいあっても1寝室の物件も多くあり、それらの物件に家族3人で住むことを明記したメッセージを送ってもほとんどは無視、親切なところは「寝室1つしかないから家族3人はダメだよ」って返信してくれた。

もし1寝室で夫婦2人の登録ができるのなら、子供の存在は伏せたまま応募してもいいのかもしれない。後から向こうが子供連れを知って問題になるリスクもあるのかもしれないが…。

以上、もしもっと何か思い出したらここか別記事に追記します。
少しでも参考になれば幸いです。

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