地球は生きている

地震があった。太平洋プレートが動いたから、らしい。

地球は生きてるんだな、と思う。何気なく当たり前に、過ごしているけれど、深いところでマグマがゴソゴソ動いているんだよな、みたいなことを思った。

私は空を見るのが好きだ。

雲も好き。おそらく子どものころから。吸い込まれそうな夏の空。ぐるりと回ってみたくなる入道雲。　オレンジ〜ピンク〜そして群青に変わってゆく夕焼け空。

初めて飛行機に乗った時、初めて雲を見下ろしたときのあの感動はいまだに忘れられない。ああ、今まで見上げていた雲の向こう側に、私は今、いるんだ。すごい、すごすぎる。窓にへばりついて、雲の向こう側を覗こうとした。そして、ずっと先の空のことを想像しながら、ああ、空ってつながってるんだ。私はこの空の向こう側から来てるんだなあ。

この空の下にも人々が生きていて、生活してるんだなあ。なんてことに本当にしみじみとずーっと思いを巡らせてドキドキした。あ、ちょっと待てよ。初めての海外は新婚旅行で行ったハワイだったので、海と空しかなかったのではないか？私のこのドキドキは出張で初めてヨーロッパに行ったときのものかも。もう30年以上前のことだから、曖昧だけど、ま、いっか。ドキドキ感はいまだに体感として残ってるんだから。そして今でも、空を見ると、向こう側に行きたい衝動に駆られる。なんなんだろう、この気持ち。いい雲ななんか見つけちゃったら、その場でぴょんぴょん跳ねて空に吸い込まれたくなる。

コロナ休業中、家から空を眺めながら自宅でできる仕事をやっていた。空が見える窓、でも書いたけどウチのリビングから空が見える。窓に近い場所にサイドテーブルを置いて、窓を全開にして空を見ながらパソコンを叩いた。1年前に長く住み慣れたマンションから引っ越して、本当によかった。（色々な思いはあったけれど）