作曲・編曲92

今日もまた週末に見たテレビ番組から。

関ジャムで坂本龍一さん特集やってましたね。ほとんど神格化されていたような感じには違和感を感じたのですが、一方でそれほどの方だとも感じています。

自分、今では小難しい曲は書きませんが、小難しい曲を書いていた頃、この曲は日本で解釈出きる(いい悪いではなく)のは坂本龍一さん位だろう、と思っていた曲もあった位です。

でもやはり取り上げられるのはYMOであったり、「戦場のメリークリスマス」だったり、「エナジー・フロー」なんですよね。

インストの人、といった感じでしょうか。

でも歌モノでもいい曲書いてるんですよね。個人的に一番好きな曲は「The Other Side of Love」です。

歌を歌っているのは坂本美雨さん、言わずと知れた坂本龍一さんのお子さんです。

曲自体が不思議な曲なんですよね。ある意味循環コード的に繰り返されるコード進行なのですが、そのコード進行自体がシンプルなのに独特なんですよね。

一般的なJ-POPではあまり使われないVerseとChorusで構成されていますが、イントロの後はすぐChorusですよね。でその部分は平行調のドミナント(和声的短音階でのドミナント)で始まるから、独特の雰囲気を醸し出していて好きな部分です。

次のVerseは転調しますが、転調の契機が上手いのでスムーズに聴こえます。で、この部分も進行自体はシンプル。

で上手いのはエンディングです。またChorusが来るような、ある意味Bridge的に思わせておきながらそのまま終わってしまう。

こういった部分がある種の「無常観」を生み出しているんだと思います。

ある意味「J-POP」とは全く異質な、洋楽的要素を持ちながら、ある意味より日本的と言ってもいい、優れた作品だと思います。

やっぱり世界の坂本さんですね。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。