作曲・編曲112

今日はSérgio Mendesの「Never Gonna Let You Go」を聴いて驚いたことについて書きたいと思います。

この曲って4:16しかないんですよ。

最近曲の尺が短くなっていると言われるけど、この長さだと今のJ-POPと大して変わらない。

そうなると何故最近の曲の尺が短くなった、と言われるのか良く分からない。

で、理由を考えてみました。

で調べてみると、自分自身はCD世代なので分かりませんでしたが、この頃ってレコードが主流だったんですね。

レコードって40分程度が普通だったんですね。理論的にはもっと伸ばせるけど音質的に悪影響が出るそうで。

クラシックやジャズならともかく、ロックやポップスだとプログレッシブロックとか一部の例外を除けば一般的には曲数を入れなければいけないから、どうしても尺を短くせざるを得ない。

CDだともっと長いですよね。

ただ、そういう制約があると、むしろ展開のさせ方とか工夫が必要になるからこれはこれで良かったのかもしれません。

実際、この曲も間奏の途中から歌が入って、Cメロっぽく聴かせている。

CD時代ってそういう制約が少なくなったんでしょう。そこで尺が長くなったのかもしれない。

もちろん尺が短ければいい、というものでもないし、長い尺でなければ表現出来ないこともあるでしょう。

ただ昔はそういう制約があっても、素晴らしい作品は沢山あった訳で、それを忘れてはいけないと思います。

最近の曲は尺が短くなった、と嘆く方もいらっしゃるようですが、それは嘘だった、この曲を聴いてそのことが良く分かりました。

短ければ短いなりに工夫して良い作品というのは作れるものです。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。