テクノロジーと音楽⑲
今日は予告通り、何故マスタリングデータがCDより高い規格で制作すべきかについて書きたいと思います。
前にちらっと書いた話の延長になります。
もし途中で「ロス」が発生しないのであれば、同じ規格で作ればいい。
実は違う規格で制作すると、データをコンバートする際に問題が発生するので、むしろその方が確実にいい。
データのコンバートも劣化要因になりますから。
では何故高規格でのマスタリングがよいのか。
答は簡単で、今はCD規格が全てではないからです。
CDより上の規格で再生可能な場合でもCD規格ではCDと同じ音質になります。
そしてそれを処理する側の装置がもはや16ビットとは限らないからです。
そうなるとやはり24ビット・48KHz位は必須でしょう。
そこで16ビットのデータでは「足りない」んですよ。
で、やはり技術というのは進歩するものです。
今24ビット・48KHzで足りていたとしても、将来どうなるかは分からない。
元データからもう一度書き出せばいいじゃないか、と思われるかもしれません。
ただ、元データだってPC内保管だけではPCが壊れたらどうにもならない。
だからこそ、クラウドを使った方がいいのですが、保管容量には限界があります。
特に高音質のデータは容量を食います。MIX前のデータではなおさらです。
だから保険として2MIXを高音質でマスタリングする必要がある訳です。
まあ自分の音楽がそれほど長く残っていくとは思えませんが(笑)。
そろそろキリもいいので今日ははこの辺で。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。