作曲・編曲152

昨日の記事を読み直して、やはりまたこの曲に戻ります。

The Policeの「Every Breath You Take」です。

いい加減しつこいけど(笑)。

あの有名なミュートギターのアルペジオの部分、前にも触れた通り、極めて単純な循環コードです。

でも聴くとぞくっとするんですよね。

理由はやはりあの部分全てに使われているadd9というコードです。

普通の感覚だとadd9を全てのコードで使う、ということはそうそう思いつかない。

というより、あのアルペジオが先にあってそのアルペジオに対応するコードがadd9だ、ということになったのかもしれませんが。

で、このアルペジオを複雑なコード進行の曲で使うと、おそらくこのアルペジオは埋もれてしまう。

何もかも革新的なことをすると、やはり大半の「聴き手」は置いていかれてしまうんですよ。

全く聴きなれない音楽を作っても、人はただ違和感を感じるだけです。

で、一部の人しか分からない「共同体」の音楽になってしまう。

現代音楽がいい例だと思います。

特定の方しか聴かないじゃないですか。

分かる人に分かればいい、的な音楽になってしまっている。

これでは「紋切型」の「よくある作品」と一緒です。

その層が広いか狭いかの違いだけ。

ただこの曲を聴くと「音楽」の「可能性」を感じるんですよね。

やはり音楽は世界に開かれたものでなくてはならない、そういう思いを抱かせる作品です。

ここから再度「自分」と「他者」との関係性について考えていきたいと思います。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。