ピック⑤
またもやテーマから外れますが、今日はベーシストの存在意義について書きたいと思います。
もちろんロックやポピュラーに限った話です。いわゆる「フュージョン」やファンクジャズでは充分に存在意義が感じられる。
よく「縁の下の力持ち」と言われますが、やはり「縁の下」ですから(笑)。
まあそんな話はさておき、ロックやポピュラーでそれほど高度な技術が必要かというとそうではない。
だからこその「縁の下」。
むしろバンドに如何に合わせるのか、という方が重要です。
もちろんこれは、ロックやポピュラーの話です。
例えばWeather Reportの世界なんてここからは遠く離れた世界でしょう。
Joe Zawinulが音量を上げると、Jaco Pastoriusが負けじと音量を上げる、普通に考えると、これはある意味「子供の喧嘩」ですが、この方達がやると意味を持つ。
でもロックやポピュラーだと何か低音部で鳴っていればいいんですよ(これが無いと全体のバランスが崩れやすくなる)
単に「便利」で「安上がり」な楽器なのかもしれません。
しかも土台と言われますが、実際にはない曲も多い。
古くは今井美樹さんの「半袖」、比較的最近だと宇多田ヒカルさんの「初恋」、いわゆる「リズム隊」がありません。
特に宇多田ヒカルさんの場合、リズムをピアノに任せるパターンが意外に多い。
そもそもクラシックなんて、どちらもないですよね。
まあコントラバスはあっても、いわゆる「リズム隊」としての役割は果たしていない。
だからどちらかと言うと軽視されやすい。
例えばバンドが解散した時、ベーシストってつぶし効かないんですよ。
よく「リズム隊の重要性」ということが語られますが、逆に言うと、重要だと思われていないからこそ「重要性」が強調される。
でもこれも更に裏返すと、ベースがそれだけの役割を果たしていないからです。
もう少しベーシストには頑張ってほしいですね。
明日は少し元に戻って、ベーシストとピックの関係について再度考えたいと思います。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。