テクノロジーと音楽⑥
昨日の流れもあるので、今日はDTMについて書きたいと思います。
これはDAW環境内で完結的に音楽制作を行なうことです。
DAWはあくまでもツールであるのに対し、こちらは方法論に近い、そんなイメージでしょうか。
というかニュアンスとしてはDIYに近いイメージなのかもしれません。
もしくはマニュファクチャ。
オーディオファイルを使ったとしても、あくまで中心にあるのはPC。
で、DTMが普及する上でDAWは必須のものですが、それだけでは充分とは言えない。
プロ仕様のDAWであれば、やはりそれなりの環境が必要ですが、今のDAW、スマホ版もある位のものになっている。
DAWが進化した、というより、これはやはりテクノロジー起因です。
昨日も書きましたが、それ位PCなりスマホの能力が上がっているから出来る話。
で、最近のDAWだと機能がかなり充実しているから、誰でもそれなりのものが出来てしまう。自分のPCで。
というのもループ音源というものがあって(しかもフリー音源もある)、それを使用すれば、音楽のことが全く分からなくても音楽制作が可能です。
こういうことって結構否定的に捉えるミュージシャンも多いんですよね。
変な言い方ですが、そういった手法では作れないような作品を作ればいいだけの話で、それが出来なければ所詮その程度のミュージシャン。
むしろ音楽の「裾野」を広げることの有益さにはかなわないでしょう。
別に音楽作れたって、特権階級ではないのだから、そんなことを気にするだけ無駄。
前にも書いたことがありますが、これって音楽の「民主化」なんですよ。
誰でも音楽が作れる時代の方が、音楽への興味は高まる。
そもそも音楽って衰退産業と言っても過言ではないでしょう。生活が多様化すれば当たり前に起こる現象で、誰もかれも音楽を聴く時代ではありません。だから音楽への需要は低くなる。
そのような環境下で、「音楽をやる」方が増えるのはプラス以外の何物でもない。
これもテクノロジーによるところが多いのかと。
明日は仕切り直して、シンセの話に戻りたいと思います。まあ気分次第でどうなるかは分かりませんが(笑)。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。