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小学4年生がインターナショナルスクールに編入して1年半で英検準2級合格は特別な事ではない

我が家の娘は、ドイツへ親子留学へ行く予定でしたが、一旦延期して公立の小学校4年生からインターナショナルスクールへ編入しました。今後ドイツかカナダへ行く予定でタイミングを検討中です。

インターナショナルスクールへ編入後1年半で英検準2級合格

娘は英会話や公文で英語をやっていたので、多少の単語等は知っていましたが、ほぼ話せない状態で4年生の夏休み明けからインターナショナルスクールへ編入しました。見学に行った時、学校長から「When is your birthday?」と言われても聞き取れないし、意味を説明しても自力で答える事も出来ませんでした。

そんな状態からのスタートでしたが、私自身が様々な苦労をし、紆余曲折を経て英語で何とか通訳出来るレベルまでいった経験があるので、「2年で英検2級くらいはいけるだろう」と思っていました。予想していた通り1年半(実際には1年半弱)で過去問を2回やった程度で、準2級に合格しました。スピーキングテストでは満点でした。「小学5年生で英検準2級に合格した」というと、すごく努力家のように言われるのですが、そんな事はないですし、そして、これは何も特別な事ではありません。本人も「勉強してないけどね☆」と言っています。娘はのんびりマイペースな方で、特に勉強好きなタイプでもないので、もし同じ条件で、ある程度勉強をがんばれる子なら、2年と言わず1年半で2級に合格出来るだろうと思いました。

英検を受験する理由

英語力のある人で英検の内容を見た事のある方なら、英検が小学生の英語力を正確に反映するには不向きな試験である事が分かるのではないかと思います。日本のいびつな英語教育を反映して、英検は文法やリーディングなどのインプット系は難しく、ライティングやスピーキングといったアウトプット系は簡単な内容になっています。だから娘のように「読む・聞く・書く・話す」をバランスよくやっている子どもが英検を受験すると、スピーキングテストは満点になってしまうのです。

個人的には、下記の記事でも書いているように、英検よりはTOEFL PrimaryやJuniorの方が、CEFERという世界基準でのレベルが分かるので、より正確な英語力が分かると思います。

けれども、なぜ敢えて英検を受験しているのかと言えば、TOEFL PrimaryやJuniorは日本ではまだそこまで一般的ではなく、CEFERのA2だの、B1だのと言ったところで、そもそも「CEFERって何?B1てどのくらいのレベルなの?」と理解しづらいからです。日本人的には、例え英検が小学生には不向きだとしても、まだまだ何と言っても「英検」という状況だからです。

私としては、あくまで一般的な例として、小学生の子どもが1年半の間、1日6時間半程度英語環境にいる場合、これくらいは出来るようになります、という事を誰にでも分かるように伝えたいと思っているので、敢えて「英検」を指標にしています。

英語について発信している本当の理由

私自身は英語で何とか通訳や日常会話は出来るレベルです。けれども、アカデミックな英語にはあまり触れてこなかったので苦手ですし、字幕なしで英語の映画などを見ても、分からない事もよくあります。そんなにたいしたレベルではないのです。けれども、周りからはちょっと英語が出来るくらいで「すごい」と思われているようです。

ただ、個人的には違和感を感じずにはいられません。この程度の英語力で「すごい」なんて言われる環境で良いのだろうかと思うのです。私は途中で何度か転職したものの、15年くらい貿易業界にいました。その間、この状況はあまり変わりませんでした。15年たっても未だに、教育においても社会においても、英語に関しては何も変わっていない。そこに強い危機感を抱いているからこそ、こうして発信しているのです。

今後のこの不確実な世の中を手探りで生きていく子ども達には、最低限の英語力くらい身に付けて欲しいと思っています。子どもが自力で英語力を身に付けるというのは、現実的ではありません。ではどうすれば良いのかというと、やはり親など周りの大人達がその環境を整えてあげる必要があると思うのです。

その為には、まず親や大人側の意識を変える必要があります。「英語は難しい」ではなく、環境と多少の努力、適切なサポートで、小学4年生からでも、娘のように1年半でほとんどの子どもは英検準2級や2級に合格するはずです。そこには頭の良さだの、耳が良いだの悪いだのは関係ありません。

「おうち英語」をがんばっているご家庭では、小学生からでは遅いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな事はありません。プリスクールや1年生からインターナショナルスクールに通っている生徒は、3年生や4年生で2級に合格している子が多かったです。でも、準1級以上に合格している子は少なかったです。そう考えると、娘のように4年生から編入して5年生で準2級ですから、結果的にはどうでしょうか。別にスタートが数年遅くても、遅すぎるという事はないのではないでしょうか。

『おうち英語』については、こちらの記事もご参照下さい。↓ ↓ ↓


まとめ

我が家の娘は公立小学校4年生から、あまり英語が出来ない状態でインターナショナルスクールに編入しました。最初の半年ほどは苦労しましたが、そこから徐々に英語に慣れていき、1年半弱でほとんど勉強する事なく、英検準2級に合格しました。スピーキングテストは満点でした。娘はそんなに勉強が好きな方でもなく、努力家でもないので、ちゃんと勉強をがんばれる子なら1年半で英検2級に合格していたと思います。普通に日本の学校に通っていたら、4・5年は真面目に勉強して英検対策をやらないと合格出来ませんが、1年半で勉強せずとも合格するのですから、本人は「英検なんて楽勝」くらいに思っています。

そして、これは決して特別な事ではなく、同じような環境に置かれれば、誰にでも出来る事です。そういう環境に置く事を選択するかしないかの話です。インターナショナルスクールや留学しようと思ったら、費用がかかるから難しいという場合もあると思いますが、娘の通っているインターナショナルスクールは良心的な価格で、中学受験する為の塾代や受験代、私立の学費と比べると同じくらいです。

我が家の場合は、娘の性格なども考慮して中学受験するよりは、親子留学を選びました。同じ費用なら、「合格するかどうか分からない中学受験」より、「誰にでもある程度平等に身に付く英語力」を手に入れる方が、コスパが良いだろうと考えたからです。娘が勉強が好きな性格だったり、コツコツ努力出来るタイプなら、また違う選択をしていたかもしれません。

結果的に現在は親子留学を延期して、インターナショナルスクールに通っています。今後、ドイツかカナダに行ければ良いと思いますが、どのように進んでいくかはまだ決まっていません。あくまで1つの例として、参考にして頂けたらと思います。




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