TOEIC685点で海外展示会の通訳が出来る理由とTOEIC850点で英語が話せない理由
私は現在フリーランスで働いていますが、以前は長年会社員として、旅行会社や輸入会社で働いてきました。輸入会社では夫の転勤があったりで、何度か転職しました。ある会社の面接で「失礼ですが一応確認させて下さい。今までの経歴からすると大丈夫だとは思うんですが、TOEIC685点はそれほど高くないですね。通訳や翻訳は問題なく出来ますか?」と聞かれた事があります。
翻訳はともかく通訳って結構難しいので、改めて問題ないかと問われるとちょっとドキッとしましたが、「はい、大丈夫です!」と答えたところ、採用担当者も「そうですよね~。」とそれ以上深く突っ込まれる事はなく、無事採用して頂きました。
この方の懸念はもっともです。通訳出来るレベルであれば、TOEIC850点くらいあるのが普通です。しかし私はその会社で働いていた間、結局TOEIC685点のままで、スイスやイタリア、香港等の海外展示会に何度も行き、通訳を務めてきました。あるいは、時には10ページ以上もある代理店契約書の小難しい文章を翻訳し、条項を修正したりして、海外メーカーとの代理店契約を締結してきました。
一方、英語はそれほど話せないけれど、TOEIC850点持っている、という方もわりといらっしゃいませんか?なぜこういう事になるのでしょう?そしてその理由ははっきり分かりますか?
これは簡単な話です。TOEICは、勉強してきちんとテスト対策をすれば、高得点を取る事が可能だからです。簡単ではありませんが、努力次第で結果が出るテストなのです。
私のTOEICの点数が低いのは、私はこういうテストが本当に面倒で、あまり勉強していないからです。海外出張前は一応オンライン英会話をやったりはしていましたが、細かい文法上のひっかけ問題を勉強する気になかなかなれず、時間配分等の対策もせずにTOEICを受験していました。685点のほとんどはリスニングパートで稼いでいて、リーディングパートの点数はリスニングの半分ほどです。受験したのもかなり前なので、現在どれくらいなのかよく分かりません。。
一方、TOEIC850点などある程度高い点数を持っているけれど、英語は話せないという方は、おそらくですが、特にリーディングパートの文法問題や長文読解をきちんと勉強し、時間配分の訓練をしたりして、得点を稼いでいらっしゃるのではないでしょうか。
そうなのです。TOEICは、真面目に勉強してテスト対策を頑張れば、それなりに点数を上げる事は出来るのです。そこに英語が話せる、話せないはあまり関係ありません。もちろん話せた方がいいですが、話せなくても高得点を取得する事は可能です。
これが分かっていれば、ある意味気は楽です。努力次第でTOEICの点数は上がるのです。もし例えば就職したい会社でTOEICの高得点を取る事がアドバンテージになるのであれば、集中して勉強する事で、少しずつ点数を上げていく事が出来ます。
私の場合は、TOEICは勉強すれば点数が取れると分かっているのに、結局忙しいなど理由をつけてサボっているので、TOEIC高得点持っていらっしゃる方が羨ましいです。
結局のところ、英語力アップには奇策などはなく、正しい理解と地道な努力が求められるのですよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?