家を買って理想の暮らしをするハナシ①
結婚するとしばしば話題にあがるのが家を買うかどうかの話。購入するならいつ、どこで、どんな、いくらの家がいいかなど話すべき課題がいくつかある。
前の家のハナシ
きっかけは以前住んでいた築50年オーバーの団地だった。部屋のあちこちに人が住んできた形跡があり、つぎはぎされた様子も窺える。和室のうちの一室は湿気るとなんとも言えない微妙な匂いがただよう。
築年数の割に機密性がいいらしく結露がすごかった。専業主婦の頃は毎朝結露を拭きあげていたが、パートに出だすと疎かになって気づけば北側の部屋の天井にまでカビがひろがっていた。
気に入っていたのは立地と、窓からよく空と緑が見えたこと。それから1年半ほど経った頃、私は決心した。
『絶対今年中に引っ越す!』
決心すると善は急げとのことで、できれば今年の夏までに引っ越したい。結果として4〜5ヶ月後には今の家へ引っ越した。6月19日のことだった。
5歳で引っ越すこどものハナシ
引っ越すと決めた理由は他にもある。子どもの事だ。来年の4月には小学生にあがるので、入学前に引っ越して、その土地に少しでも馴染んでいたかった。
引越し後、幼稚園へ通い始めた頃は不安もあったが意外と娘には合っているらしく、毎日楽しんで通ってくれている。
それからしばらく経って、つい先日娘が寝付く前に泣き出した。小学生になってひとりで通学するのが不安とのことだった。同じ幼稚園に通う子と一緒に通学できること、小学校までの道のりは、入学までに何度かママと一緒に歩いてみる事、それらを話すと安心した様子だった。入学前に知り合いができるということは大事かもしれない。
家を決めるための条件について
いつ、どこで、どんな家がいいのか、決めるべきことは沢山ある。
我が家の場合
いつー今年中(できるだけ早く)
どこでー主人の通勤が30〜40分以内であること、各実家寄りであること、治安がいいこと、利便性がいいこと
どんなーマンション、2階以上、3LDK以上、エレベーター付き、リビングが明るいこと、管理費や修繕積立金の滞納がない・修繕積立金の預金が十分であること、築年数は浅ければ浅い方が良し
いくらー毎月の支払いが当時の家賃以内に収まる金額であること
これらは不動産屋さんからまず初めに聞かれるのでしっかり話し合う必要がある。完璧な家はないので夫婦で妥協点についてもすりあわせておくと、家探しがスムーズだ。我が家は色々な物件をみながら徐々に妥協点がわかってきたような感じだった。
家を決める時、もうひとつの大事なこと
新しい家に住むにあたって、どんな暮らしをするかイメージしてみてほしい。
私が思い浮かべたのはブルーグレイの色、おおきな窓からは空と緑が見え、明るいリビング、心地よい風、美味しいコーヒー、夜には月が見えるとよく眠れる。
イメージが具体的であればあるほどいい。例えばコーヒーは豆を引いてもらい、コーヒーメーカーでお気に入りのコーヒーカップに注ぐ。いい香りと湯気がもやもやと漂って、じんわりとあったかい。
窓辺の椅子に腰掛けて、両手でコーヒーカップをつつむ。風でふわふわ揺れるレースカーテン。隙間からは季節ごとの木の葉が見えて、今日はどこへ行こうかと考える。
何件も内覧に行った。何度も不動産屋へ通い、スマホではひたすら物件情報を探したけれど、なかなかいい物件に出会えなかった。諦めかけたが、このイメージを何度も繰り返し思い浮かべたら、ついにピッタリの物件に出会えたのだ。
諦めずに探してたのだから必然ともいえるし、偶然ともいえるけれど。
長くなってきたので分けます。
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