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海外で3週間生活して感じたいくつかのこと①自分の国のことをどれだけ知っていますか

こんにちは、住川晴代です。

先月、3週間ほどスペインの田舎町でワークアウェイをしていました。

ワークアウェイとは、ホストファミリーのお手伝いをする代わりにご飯と宿を提供してもらうサービスです。
ホストファミリーのお手伝いは多種多様で「英語を教えてください!」というものや「娘の送り迎えを頼みたい」だったり、私が応募した「農園での作業を手伝ってほしい」だったり。

私は将来農業をやってみたいという思いがあったので農園のお手伝いを探していました。

そして私を受け入れてくれたのが、スペインの首都マドリードからバスで5時間、さらにそこから車で約1時間行った場所にあるコティ―ジャスという小さな田舎町に住んでいるホストファミリーです。

3週間のうち最初の1週間はホストファミリー二人と私一人の三人で過ごしていましたが、途中からイタリア人カップル2人と犬1匹が合流してさらに賑やかになりました!

初めて海外を日本人私一人で3週間過ごして、普段の旅行や旅では気付けないたくさんのことに気づくことが出来たので何回かに分けて書きたいと思います。


1.自分の国のことをどれだけ知っていますか

ホストファミリーとはお手伝いの時間以外でも一緒に食事をとったりダイニングでくつろいだりしていたので同じ空間にいる時間は長いです。まるで娘になったような気分でした。

ホストファミリーは小さなことでも「スペインはこうだ」「スペインの北部と南部ではー」と話してくれます。
それに対して私は「日本はこうだよ」と話すことが多かったのですが、話の内容は言語から食事、政治、今の日本の現状など様々でした。

例えば言語について。
途中から合流したイタリア人カップルは英語よりもスペイン語の方が得意だったのですが、私たちと合流する前から既に半年ほどスペインで旅をしていてスペイン語を聞いてるうちに話せるようになったと言っていました。
「半年でこんなに流暢に話せるようになるんだ…!」と驚いていたのですが、ホストファミリーの説明によるとイタリア語とスペイン語とポルトガル語は語源がラテン語だからそれぞれ似ているんだとか。
だからスペイン人であるホストファミリーがイタリア語やポルトガル語を聞けばなんとなく分かるんだそう。(ゆっくり話してもらう必要があるけど!)
イタリア人カップルも、イタリアにいた時はスペイン語を習っていなかったけどスペインで旅を始めた時からなんとなくスペイン語が理解出来たそうです。

そうなると、日本語はどうなの?となりますよね。
ホストファミリーも日本語の漢字が中国語と似ていることは知っていたので
日本語の漢字は中国から来て…までは説明出来ました。

いや、それしか説明出来ませんでした。
平仮名とカタカナが生まれた理由が全く出てこなかったんです。歴史の授業で習った気もするけど、全く出てこない。説明出来ない。それって習ったことになってないよな。
私の日本語の説明はそこで終わってしまいました。
自分が海外に行ったときも現地の言語が気になる時があるので、自分の国の言語についての知識は知っておく必要があると思いました。


次に食事について。
ホストファミリーはオーガニック野菜を栽培していることもあって食の話では毎回熱くなっていました。ほぼ毎日食の話をしていたくらいです。

ある日、コティ―ジャスがある地域ではよく出る豆の郷土料理が出たときに「野菜中心の食事が多いからスペインの平均寿命は世界で2番目なんだ。一位は日本だよね」とホストファミリーに言われました。
私も日本が一番なのは知っていました。しかし「なんで日本が平均寿命一位なんだろう」と理由が出てきませんでした。
これも何となく社会の授業で習った気がするけど…でも思い出せないし説明出来ないということは。以下略

その場では「医療が発達しているから」と伝えましたが、果たしてあっているのか…自信はありません。。
私自身、日本の「現状」は知っているけど「なぜそうなっているのか?」は全く知らないなと痛感しました。
結論だけ知っていても意味ないですね。


次に、政治の話。
なにかの流れでトランプ大統領の話になって「スペインではこうやって大統領が選ばれるんだ。日本では何年に一回大統領を選ぶんだい?」と聞かれた時、私はGoogle先生に頼らざるを得ませんでした…
自分の国について、Google先生で調べるほど悲しいものはありません。
自分が政治にどれだけ関心がないのかが見透かされたような気がします。
自分が住んでいる国の政治については最低限知っておかないと恥ずかしいです。
この話の前にも色々と日本のことが答えられなかったのもあり恥ずかしさが増しました。


最後に、その土地の話について。
コティ―ジャスには山が一つあり、山頂には城があります。
城と言っても立派なものではなくてもうボロボロで廃墟寸前の状態です。

私はいつもホストファミリーの家から眺めていて、てっきり岩だと思っていたのですがホストファミリーから「あれは城だよ」と教えてもらったときは衝撃でした。

そしてホストファミリーはその城がいつ建てられたのか、なぜこんなにもボロボロなのかを話してくれました。城が建てられたのは1000年前らしいのですが、ボロボロだった理由は経年劣化によるものではなかったのです。コティ―ジャスの歴史を話さないことには語れないのですが、話を聞き終えたときは「ここまで詳細に知っていてすごいな」と感心してしまいました。

自分の街にある神社やお寺のことまで話せるように、、とまではいきませんが、例えば日本の有名な観光名所はどのような歴史を持っているのか相手に説明出来るような知識はあった方が良いと感じました。
自分が海外に行ったときも現地の小さなことが気になったりします。
人が多く並んでいる場所や建物などを見ると「あれはなんだろう?」と思います。
私が思うということは、他の人もそう思う可能性があるわけで。
だから説明出来るほどの知識は持っている必要があるなと思いました。
観光地に行って写真撮って終わりー!では、ダメですね。
パンフレット等をもらってその土地の情報を知りましょう。



イッテQのイモトさんが書かれた本にこんな文章がありました。

「海外ロケに行くときは”日本を代表している”と思って行っている」

最初にこの文章を読んだときは、日本人としての振る舞いのことを言っていると思っていたのですが、スペインに行ってからこの文章の解釈が変わりました。

「日本人としての振る舞い」も入っていると思います。
私の解釈ではそれに加えて「日本のことを説明する時に"日本を代表している"という意識を持つようにしている」というのも入っているんじゃないかなと思いました。
私が伝えた「日本」が相手にとって「日本のイメージ」になる。
だから適当な説明は出来ないし、日本を説明出来ないと「日本人って自分の国も説明出来ないんだ…」と思われるかもしれない。

だから「海外ロケに行くときは”日本を代表している”と思って行っている」なのかなと。

色んな解釈が出来ると思いますがその文章にはとても同感したので、私もこれからは意識していこうと、そして日本についてもっと知ろうと決意しました。


続く。

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