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 チクチクは地球を救う?

 今、アフリカで先進国のリサイクル服が地場産業の繊維業界や、縫製工場に悪影響を及ぼしていると言う。

 このお店で不要になった服を収集して、リサイクルすることはいいことだ。と思っていたけれど、迷惑をかけているなら、やめたほうがいい。

 とは、言っても、毎日着物を着るのは、難しいし、急に、量販店の服を買わない選択も厳しい。
 
 私は、3年前ぐらいから、着物が好きになり、リサイクルショップの着物では、小さ過ぎ、お仕立てを何度かチャレンジしたものの、呉服店とのコミュニケーションが難しいく、理想のお仕立てが出来ないことがあった。(この長着と同じ袖丸みして下さい。と現物を見せてお願いしたのに、襦袢の袖が小さい丸みになっていた)

 結局、自分が縫えればよいのでは、と思いつき、和裁士さんを探すことになった。
 3年かけて地元の和裁士さんに出会うことが出来て、今、和裁教室に通っている。

 和裁教室に通って良かったことは、運針が出来るようになったこと。まず、針を正しく持つことが出来ないのだけれど、これが出来るようになると、直線がミシン無しに縫えるのである。出来る人は、そんなこと。とおもうかもしれないが、私は生活の質が上がる、凄い技術だと思っている。

 結婚したときに、ミシンを買って持参し、子どものスカートや、小物を作ったけれど、手縫いは、面倒。という先入観があったため手縫いで、布製品を作ったことがなかった。

 私が子ども頃は、伯母がよく、小物や服を作ってくれた記憶がある。おばは、手先が器用で、和裁や洋裁の心得があった。

 今、若いお母さん達が、運針ができるようになったら、保育園、幼稚園のバックやスカートなど、すぐに作れるようになるに違いない。

 男の子が、やんちゃでズボンに穴を開けても、お針でチクチク縫えば、買いなおす必要も無い。

 私は、大きなことは、出来ないけれど、和裁の技術を身短な人に伝えることができたら、衣類のゴミは減っていくのではないか。

 私が通っている和裁士の先生は、職業和裁士さんで、プロの技を教えてくれる。でも、私は残念なことに、老眼というデメリットがあって、ドンドン他所様のお着物を縫うというプロの仕事は出来ないと思っている。がしかし、若い人に和裁という素晴らしい技術を伝える、なにか橋渡しが出来たら嬉しいと、日々考えている。

#未来のためにできること


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