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ポジティブな評価

1週間前、3年になって初めて対面でのスポーツ実技の授業を受けました。去年1年間はオンラインの生活でしたが、教職課程の関係で去年のうちに実技を取る必要があり、なくなくオンラインで受講…今年は念願の対面での授業が実現しました。

この授業の先生はゆるいことで有名で、昨年オンラインで授業を受けた際に画面越しでも穏やかで物腰柔らかな良い人感が溢れ出ていました。「出席して楽しく受ければもれなくA+やってくるよ〜」なんて噂はしょっちゅう耳にします。

授業当日。実際に会った先生の第一印象は、「小柄だな…スポーツマンっぽくはない…」
そして授業開始。初日なのでガイダンスでした。
授業の目的や遅刻の扱いなどの説明が終わった後、評価についての説明が始まりました。ゆるいからそんなに話すこともないのかと思ったら、意外にもこれが心に響いたんです。

冒頭で「私の授業は基本評価は高めに出ます」と打ち明けられました。それは噂通り。
そして続けて、
「それは最終的な実力を見るのではなく、伸び幅でその人を評価するからです。私は背が小さい、でも跳躍時に人よりも長く滞空することが出来る。体格が恵まれていない分、他の所で秀でていたからそれを活かそうとした。だから私はその人の良い部分を見つけて評価していきたい。例え、その生徒が上手くなかったとしても、最初と比べて成長していたらその伸びた分はA+に値する。逆に部活生でも怠けていたら成績は悪くなる。だからまず授業に来て、その上で一生懸命練習してほしい。」
なるほど…。ただ緩いわけじゃない。実力でその人を評価するのではなく、過程を評価する。その結果、その人の良いところばかりを見て評価が良くなると言うわけか。大いに納得。
実際、この先生から発される言葉は超ポジティブ。ネガティブな言葉を投げかけても必ずポジティブな言葉に変換されて返ってきます。

この評価方法には賛否両論あるでしょう。この考えは実力主義の世界では一切通用しないから。
でも他人から頑張りを認められるということは、結果で評価されるよりも断然嬉しいし、自己肯定感が高まるのではないでしょうか?少なくとも、私は嬉しいです。

大学では、期の最後にペーパーや実技の試験があり、1発本番でその人の良し悪しが評価されてしまうのが主流です。私自身、それを当たり前だと信じ込み、疑うことはありませんでした。
しかし、見方を変えれば人の評価方法は様々で、特に自分の努力が認められた時、人は最も成長する。今回その事に気づかせてもらいました。


私は昔から心が弱く、安全に生きていこうと何事も悲観的に捉えるネガティブ人間です。周りの人から「生きにくそうだね」と言われることもしばしば。
だから、何事もポジティブに捉えられるこの先生のような性格なら幸せだろうなって羨ましくなりました。それに周りの人も楽しくなれるだろうなって。


これから"逆転の発想"で何事もポジティブに捉えようと思います。目指せ、ポジティブ製造機!

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