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【心霊体験】得体の知れない霊と戦った話

しつこく出てくる幽霊に応戦した話。

今住んでいる家は数年前に引っ越してきたのだが、引っ越しした当日の夜中に金縛りに遭わされた。
金縛りのことを家族に話しても「気のせいだろう、疲れているんだろう」としか言われずに少し不満だった。
家族は私の金縛り体験を信じてくれなかった。

そのあとしばらくは金縛りに遭ったり悪夢を見せられたりと、たびたび嫌な現象に見舞われてしまった。

ある時は夜中に窓から黒い影が侵入してきて、私の体を布団の上から押さえつけてきたり、ある時は知らない場所で悪霊に襲われる悪夢を見せられたこともあった。

引っ越し前からも金縛り現象や悪夢はたびたびあったものの、引っ越し後にも同じような現象に見舞われるとは予想外で困惑してしまった。

場所ではなくて私の体質によるものなのか?
折角引っ越しをして環境が変わったのに、私の方に何か原因があるのだろうか。

怖くなった私は必死になってネットでいろいろ検索していた時期があった。

ある時はSNSで知り合ったヒーラーにメールで相談したり、ある時はオカルト関連の掲示板を閲覧して情報収集をしていた。
その中でいろいろなアドバイスを貰うことが出来た。

ある掲示板で「心霊現象から身を守りたいなら大日如来か不動明王の真言を唱えるとよい」と教わったことで、光明真言と不動明王の真言を頑張って覚えて身を守ることにした。

私の中で不動明王の真言の方がしっくりくるという理由で毎晩不動明王の真言を心の中で唱えてから寝るようにしている。

引っ越し後に体験した心霊体験の中から一部を紹介しよう。
時期は2016年あたりだったと思う。

ある時にとんでもない心霊現象に見舞われてしまった。
夜中に部屋で寝ていたが、嫌な感じがして目が覚めた。
急に体が動かなくなり、金縛りにかかってしまったようだ。

目を開けることが出来なかったが、動かない体を何とか動かそうと試みたところ、腕だけが動かせることに気付いた。
その直後に得体の知れない何者か、おそらくは何かの霊だろう。
そいつが私の体をすごい力で押さえつけてきた。

なんとかしなければと思って両手で霊を払いのけようとしたものの、霊を追い払うことが出来ないでいた。

あまりのしつこさに私も段々腹が立ってきてしまい、イチかバチかで思いきって体を起こすイメージを頭に描いたところ、霊の頭に頭突きを食らわせていた。

頭突きを食らった霊は驚くほどあっさりと消え失せてしまった。
霊が消えると同時に目を開けてあたりを確認するが、先ほどの霊の姿は見えないし気配もなかった。

部屋の中は薄暗く、し~んと静まり返っているだけだった。
何となく嫌な予感はしていたが、気を取り直して再び眠ることにした。
するとまた金縛りに遭い、先ほどの霊の気配を感じた。
今度もまた私の体をすごい力で抑えてきた。

そして霊の感情が伝わってくる・・・。

どうやら私に頭突きを食らわされたことに腹を立てているようだ。
当然だが、こちらも霊に対して腹を立てている。
一度ならず、二度までも出てきたうえに体を押さえてくるなんて。

私の頭の中には霊と戦って返り討ちにしてやろうという無謀な気持ちが湧き出ていた。
私と霊の力比べみたいなものが始まった。

私は霊を両手で捕まえることが出来たので、必死になって力を込めて霊の体を締め上げる。
そして鈍い音がしたかと思うと「ぎゃーーーーーーーーーーーーー」というすさまじい悲鳴が聞こえて霊は消え失せた。

どうやら私は霊の腰をへし折ってしまったようだ。
まさかの撃退法に自分が一番驚いた。
ゴリっという鈍い音は今でも記憶に残っているし、あの感触は一生忘れられないだろう。

霊が消え失せたと同時にまた目を開ける。
部屋を見回しても霊の姿はおろか、気配すら感じない。
さっきと同じだ。

それでも嫌な予感は消えてくれないので、仕方なくまた眠りについた。
眠って再び体が動かなくなり、また金縛りにかかってしまった。

またしても目を開けることが出来ず、先ほどの霊の気配を感じたが、霊も相当怒り狂っている様子だった。

残念ながら、私はもう戦う気力は残されてなかった。
何とか手を動かそうと思ったが、疲れ切っててもう無理な状態である。

最初の時のように頭突きをする体力も腰をへし折るような力も、霊と戦おうという気力もすべてなくなってしまった。

もう戦うことは出来ない。
こうなったら誰かに助けを求めるしか方法はない。
誰に助けを求めたのかというと、不動明王だった。

不動明王の真言を心の中で唱えると同時に霊が何か熱いものに囲まれている気配を感じた。
炎に包まれて燃えているような感じを受けた。

目が開かなかったので燃える霊の姿を確認することは出来なかったが、霊は相当苦しんでいるようだった。
霊が消える間際、私に向かってこんなことを言ってきた。


霊「お前何者だ・・・」

霊が消え失せた後に私は再び目を開けて部屋を確認してみることに。
とっくに霊の姿も気配もなくなっていた。

不動明王からの援護と思われる熱い何かを受けて消えた霊はもう出てくることはないと確信した。
私は安心して眠りにつき、その後は何も起きなかった。

以上が私の体験した出来事である。

霊から言われた「お前何者だ・・・」その言葉は今でもうっすらと覚えている。

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