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#1 無職爆誕:無職1日目

7/22
無職になった。過去にないほどのフルスピード退職をキメた。
入社して2ヶ月。私の心はズタボロだった。多すぎる業務。夜遅くまでの残業。一瞬たりとも気が抜けない業務内容。心身ともに脆弱な私には、まるで相性の悪い環境だった。

まずおかしくなったのは睡眠。深夜2時と朝の4時に中途覚醒して、全く寝た気がしない。夢の中でも仕事に追われている。寝てんの?起きてんの?自分でもよくわからない。そんな日が続くと、徐々に朝食が食べられなくなり、ちくちくと胸が痛むようになった。

5日間、怒涛のように働いて、待ちに待った休みの日。全くベッドから起きられない。浅い眠りを繰り返し、目が覚めれば頭の中は仕事のことでいっぱい。例えるなら、夏休みの宿題をためまくったまま最終日を迎える精神状態がずっと続いている感じ。やばい!終わらない!の無限ループ。

「おいおいおいおいおい。まだ2ヶ月じゃん。新人なんだし大変なのは当たり前だよ?」
何度も自分に言い聞かせたけれど、夜中に涙が止まらなくだったときは、いよいよヤバいと感じた。

私が精神的に不味いときに無意識に行う行動がある。深夜の長すぎるドライブだ。車通りの少ない道路を2時間ほどひた走る。ダウナーな音楽を爆音で鳴らし、どんよりとした気持ちで海に向かう。

夜の海を見て、なんの感傷にも浸らずに、ただ来る朝に絶望して、来た道を戻る。ただそれだけ。別に癒されているわけではないのが恐ろしいポイントだ。今回ももれなく夜の海へ出かけたので、自分がなかなかに壊れている状態だということが分かった。

まずいな、と思い、病院に行くと「適応障害」と診断された。1ヶ月半の休職を進められたが、もとの環境に戻ったとてまた同じことの繰り返しになりそうだな、と思ったので、退職することに決めた。

そんなこんなで晴れて、今日が無職1日目。後悔は全くしていない。好きな仕事だったので、もう少し自分がタフだったら…、と悔しい気持ちもあるのだが、やはり長く働くイメージが湧かないので、辞めて正解だったのだと思う。

この先どうなるかなんて全くわからないけれど、良い機会だと思って、しっかり心身を休めて、次へ進むための準備をすることにした。お金はないけど、時間はある。できる限りのやりたいことをやろう。どうせまた働くのだから、少しゆっくりしたっていいだろう。


ただ、一つだけ言いたい。求人に虚偽の内容を書く会社は一刻も早く滅んだ方が良い。こちとら履歴書も職務経歴書もすべて真っ当に書いているんだぞ。フェアにいかせてくれよ。


追記:昼にコメダ珈琲に行ったら、隣の席の上品なセミミドルの女性がかき氷を注文していて、「あの大きさを!?この方が!?」とハラハラしていたのだが、案の定かき氷が来るや否や、「…マジか…マジか…」とギャルみたいに呟いていたのが可愛かった。わたしが蜂蜜入りのアイスコーヒーをぼーっと啜っている間に、いつのまにか完食していたのがさらに良かった。

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