今更観たとか言わないで!-映画『カメラを止めるな!』感想-
こんにちは。しげです。
最近、お風呂でよく映画を観ています。Amazon プライムビデオにしか加入していないので、大満足とはいきませんが充実したバスタイムを過ごしています。
さて、この前『カメラを止めるな!』という昨年、話題になった映画がプライムビデオのリストに入っているのを見つけました。当時の僕は観に行きたかったのですが、非常に腰が重く、「また今度でいいや」を繰り返していたら上映が終了していました(笑)
良い機会なので、「観てみよう!」と、思ったきり結構長い間放置してました(笑)(人間の本質はそんなすぐには変わらない笑)
プライムビデオというのはずっと観ることが出来る訳ではなく、一定期間毎に作品の入れ替えがあります。過去に何度も、観たいと思っていた作品が観れなくなっていたということはよくありました。
その時のことを思い出して、ようやく重い腰を上げて『カメラを止めるな!』を観る決意をしました。幸い、この映画はまだプライムビデオ対象内でしたので、鑑賞出来ました。上映時間は96分。半身浴にはピッタリな時間です。
・退屈な前フリ
・本編のワクワク感
・笑いありの本編
・感想
・退屈な前フリ
映画を観初めて数十分は苦痛でしかありません。「面白くないストーリー」「酷すぎる大根芝居」「間延びした演出」
これが話題作?あまりにも酷い。観ているこっちが恥ずかしくなってしまう。
そんなことを考えながら途中まで観ていた。
しかし、前年の大盛況を考えると、何かワケがあるはず。苦痛を我慢して観続けるとエンドロール。
終わってしまった。
種明かし的なものが何もない。本当に駄作か?と思った次の瞬間、
一ヶ月前
という文字とともに種明かしの本編が始まった!良かった。あのまま終わってたら、駄作も良いところだ!時間もまだ、30分くらいしか経っていない。続きがあるのは当たり前である。
・本編のワクワク感
壮大な前フリが終わり、本編が始まると、期待感しかなかった。「前フリのあの部分はどうなっていたんだ?」「キャストに問題ありすぎだけどどう片付けるの?」「それ以前に、前フリとキャスト違うんだけど、どう入れ替わるの?」など本編が始まってからはワクワクしっぱなしだった。
・笑いありの本編
前フリの種明かしが始まると期待通りの面白さ。「あの部分はこうだったのか〜。うまいなぁ〜」と感心させられるシーンが多く、ドタバタの裏側を見るのは面白い。
特に僕が好きだったシーンは、途中でカメラマンにアクシデントが発生し、カメラマンが交代するシーンだ。
「ダサカッケェ!カメラマン変わった?」
映画が大好きでこだわりが強すぎる監督の娘が、カメラ大好きな少女のこだわりをすぐに見破る場面。好きなもの同士だからこそ分かり合えるという瞬間が描かれており、1番面白かった(笑)
また本編では、面白い対比が描かれていた。映画の中で生中継で放映されている設定のゾンビ映画をゆったりと鑑賞している上の人達。様々なハプニングにその場その場で対応している忙しない現場。
まさに、現場の苦労も知らず、好き勝手に物事をいう偉い立場の大人と彼らに振り回されながらもやり遂げようとする現場だ(笑)
思えば、この作品の生中継企画も上の無茶振りから始まり、受ける人が居なかったため主人公に回ってきた。どの業界でもこういうことはよくあるという暗示なのかと思った。
・感想
全部見終わると、心地よい満足感を得られた。
「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」
このキャッチコピー通りの映画だった。中には最初のクソつまんない前フリで席を立った人も居たかもしれない。しかし、その前フリを我慢出来た人達だけが、この映画の面白さに気づけるのだろう。リアルタイムで観れなかったことを後悔した。
また、ノーカット方式という映画を観たのもこれが初めてだった気がする。失敗なしの一本撮り。凄すぎる。エンドロールで、実際の撮影風景が流れていたが、これも面白い。
映画の裏側を描くというこの作品で、その作品の裏側を見れるとはなんとも乙なものだ。
おしまい。
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