見出し画像

法隆寺と平城宮跡

最近、「無くし物」が多く辟易している。ほんの一時置いた場所、目的があって置いた場所も忘れる。今回、車中泊旅をするにあたってポータブル電源のDCケーブルが行方不明になった。ポータブル電源自体はフル充電されていて問題なく使えたのだが、念のため旅行中は使用を控えて、カセットコンロやガス暖房を利用した。DCケーブルぐらい「出てこなければ買えば良いや」と思っていたのだが、調べてみると価格は5,000円近くもすることがわ判り、きちんと探すことにした。旅から戻り落ち着いて探すと、車のポータブル電源の設置場所の片隅にそれはあった。そうだよ。今回の旅でも使うことを想定してそこに置いたんだ。

そして今、日常的に使用している眼鏡が行方不明でございます(涙)


夜行軍

DCケーブル行方不明の騒動で出鼻をくじかれたが、探索は早めに切り上げて予定時間に家を出た。途中、いつの「アレ」でお腹を満たし、西へと向かう。昨年6月の東大寺・春日大社への旅とほぼ同じ行程を進む。京都府相楽郡南山城村の道の駅「お茶の京都みなみやましろ村」で仮眠をとって翌朝法隆寺へ向かう。車内は少し冷えたが八ヶ岳の麓を思えば過ごし易かった。

法隆寺は初めてか?

記憶がまったくあやふやで、過去に一度訪れたようなないような。いや、五重塔は記憶にあるかも。そもそもこれまで関西方面は疎遠だったため、記憶が蘇らないのかもしれない。ただ、拝観してみると出かける前に描いていた法隆寺のイメージとはちょっと違った。

拝観

法隆寺の拝観料は1500円と、少し高めだ。檀家のない法隆寺なので仕方がないのかもしれない。この拝観料で金堂・五重塔がある西院伽羅内、百済観音像が安置されている大宝蔵院、夢殿がある東院伽羅内の三ヶ所を見ることが出来る。法隆寺には五重塔を始めとする「伽羅」と呼ばれる建物群があるが、建物内は撮影(スケッチも)禁止だ。金堂の壁画に心を奪われたが、金堂は戦後の1949年1月26日に不審火により焼失しており、復元されたものである。この事件が文化財保護法制定のきっかけとなり、1月26日は文化財防火デーとなった。

西院伽羅
大宝蔵院
東院伽羅(四脚門)

伽羅(建造物群)

中門
西院伽羅内は梅の花がチラホラ
金堂(西院)右奥に経蔵がチラリ
五重塔(西院)
大講堂(西院)
参道の土塀

東大門を抜けて東院伽羅の夢殿に向かう。長い参道の古い土塀にはつっかえ棒。そして注意書きの看板。

日本語だけかいな
夢殿(東院)
鐘楼(東院)

御朱印

東院伽羅から中門まで戻って西円堂へ向かう。三経院・西室を右手に見ながら石段を登ると正面に西円堂がある。

三経院・西室
西円堂

法隆寺拝観の最後は西円堂の納経所で御朱印を頂く。御朱印は西院伽羅内の聖霊院でも頂ける。どちらも志納料は300円となっている。

左、聖霊院、右、西円堂

平城宮跡

法隆寺から移動すること30分余り。Googleマップ先生に従い車を移動させたが到着した駐車場の様子に違和感。改めてGoogleマップで確認すると、その場所は改装中の商業施設の駐車場のようで、お目当ての駐車場(県営奈良めぐり平城宮跡前自動車駐車場)はどうやらお隣のようである。何事もなかったように移動した。

平城宮跡、正式名称は国営平城宮跡歴史公園。法隆寺と同じ世界遺産であり国の特別史跡でもある。目新しいところでは2010年の平安遷都1300年祭のメイン会場でもある。平安遷都1300年祭といえば「せんとくん」を想い出さずにはいられないが、今回は会えずじまいであった。

広大な敷地

とにかく広大な敷地のため歩く気にならない。何せ、敷地の真ん中を鉄道(近鉄奈良線)が走っている。こういう場所では自転車が最適なんだと思う。

朱雀門をくぐると目の前に近鉄奈良線(笑)
朱雀門
第一次大極院南門 奥に第一次大極殿

第一次大極殿は朱雀門と同じ2010年に、第一次大極院南門は2022年に復元されて開放されている。文化庁による復原事業だが、現在は東楼(画像右側の建屋)の復原工事が進められている。コロナ禍などによって進捗は遅れているのではと推察する。

荻(オギ)の群生

朱雀門の周辺に背の高い植物が茂っている。アシかヨシかと思っていたが警備員に尋ねると「荻」とのこと。辺り一面に荻の群生が広がっている。荻は高さが2m以上になるそうで、傍を通過する電車が隠れてしまうほど。そして刈り取られた跡をみると地面は湿地のようだ。

アオサギ

湿地で何かに狙いを定めているアオサギがいた。家の裏の用水にもアオサギはよく飛来するが、こんなに近くではなかなか見られない。ちょっと驚いた。

平城宮跡は施設が復原途中で完成するのはかなり先になるのだろう。目安としての完成時期の目標は立てているのだろうけど、スケールの大きい遺跡だから、完成まではまだまだ長い時間を要するのではと思う。

旅行日:2024年2月10日


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?