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島根旅 足立美術館・松江城などなど

2024年の大型連休は島根県を旅した。「美術館」、「博物館」、「山」、「城」、「橋」と旅程は盛り沢山。勤務先はカレンダー通りの休みだが、有給休暇を一日取得して1日夜から5日までの車旅である。


出発

なるべく明るい時間に移動したいものだが、現実はそうとはいかず、5月1日の終業後に自宅を出た。概ね予定通りにコトが進み高速道路に上がった。高速道路ではそのフォルムから、横風の影響を受けやすいマイカー(軽バン)であるが、今回は関ケ原ICから伊吹PA付近までが恐怖だった。低気圧に伴う前線は既に抜けていたはずだが”しっぽ”が残っていたのか、強風に煽られた。何度もハンドルを持っていかれそうになり肝を冷やした。高速道路自体は渋滞もなく、出発から3時間弱、ノンストップでほぼ計画通りの時間に中国自動車道・社PA(下り)に到着した。ここで仮眠をとった。

足立美術館(安来市)

社PAを6時に出発。落ち着いて食事を取る時間を惜しんで、菓子パンを齧りながら走る。強風の影響か、想定した以上に燃料を消費しており、早めに給油することとなった。加西SAでこの旅1回目の給油。レギュラーガソリン199円/ℓ也。開館直後の9時過ぎに足立美術館に到着した。

入場待ちの列

足立美術館は、島根県安来市にある近代から現代の日本画を中心とした美術館。120点におよぶ横山大観の作品と世界が認めた日本一の日本庭園を誇る。地元出身の実業家足立全康が1970年に創設した。足立全康は裸一貫で事業を起こし、一代でコレクションを築き上げた…というから凄い。

そして日本庭園。足立全康自らが日本全国を飛び回って集めたという庭石や松の木。執念さえ感じる。

美しい石庭
手入れが大変だろうな
「庭園もまた一幅の絵画」とはまさに

日本一の庭園と、横山大観や川合玉堂などに日本画や北大路魯山人の書や陶芸が展示されている。創設者の足立全康が一代で築き上げたコレクションを収蔵するために創設した。入場料は2,300円、JAF(日本自動車連盟)の割引対象外だった。

和鋼博物館(安来市)

足立美術館は島根県安来市にある。年配者に聞けば、安来といえば安木節(どじょうすくい)と返ってくるかと思うが、「ヤスキハガネ」のブランドがあるように「鋼」の町でもある。近くに「和鋼博物館」なる施設があったので立ち寄ってみることにした。こちらは市立ということあって310円(JAF割引後は260円)と、至ってリーズナブルな入館料金だった。

モニュメント
天秤鞴(てんびんふいご・左)と炉
鋼(和鋼)の構造

女三瓶山(大田市)

こちらの記事をご覧ください。

石見銀山世界遺産センター(大田市)

女三瓶山下山後に立ち寄り。少し離れた第三駐車場に誘導される。石見銀山には間歩と呼ばれる坑道がいくつも残っているそうだが、常時見学が可能な「龍泉寺間歩」は交通規制(マイカー規制)のため、路線バスでの移動となる。バスの往復時間、龍源寺間歩を散策する時間から逆算して世界遺産センターをササっと見て回るに留めて退散。尚、もうひとつ公開されている大久保間歩はガイドツアー(有料)である。

石見銀山世界遺産センター

松江城(松江市)

前夜は出雲市のビジネスホテルに宿泊。晩餐は居酒屋で島根県名産の「穴子」を食す。朝食はホテルで済ませて松江市へ移動。8時30分過ぎに松江城大手前駐車場に到着するが既に順番待ちの列が出来ていた。係員から近隣の駐車場を紹介してもらうが高さ制限(マイカーはルーフキャリアがあるために220㎝は欲しい)で停められず、その先の「県庁東庁舎駐車場」に停めさせて貰った。いずれにしても松江城までは5分ほど歩く。

内堀、石垣の向こうに南櫓(左)と中櫓が見える
ヒトツバタゴの木(右)

大手門(跡)から入城する。右手に「ヒトツバタゴ」の木がびっしりと花を咲かせている。松江神社、興雲閣と並ぶが、御朱印帳を車内に置いてきたことを悔やむ。またその内に訪れることはあるかと思うけど…。興雲閣を見て遠い記憶が蘇る。40年近く前に友人と鳥取砂丘から山口県の錦帯橋、広島の宮島など中国地方を旅した際に訪れた建物だ。松江城の記憶は残っていない(笑)が、興雲閣の白い洋館は何故か鮮明に覚えている。

興雲閣

どちらの城も天守閣の階段は狭くて急だ。それに加えて見学者の靴下で磨き込まれてよく滑る。左手で手すりを掴んで左足を踏み出したは良いが、左半身を軸にクルっと90度後ろに回転してしまい恥ずかしかったのはここだけの話。

滑る階段
特徴的な構造の柱
国宝・松江城

番外・江島大橋(鳥取県境港市)

「面白い橋」があることを聞いていたので旅の最後に立ち寄る。島根県松江市の大根島にある撮影スポットで撮影だけして帰るつもりだったが、なんてことはない、南(大根島)からのルートと北(美保関)合わせて2往復した(笑)。大根島からのルートはファミマを右折する三叉路で渋滞が激しいので、美保関方面からの通行がおススメだ。

ベタ踏み橋
江島大橋

遠くから見るとかなり急勾配な坂道だが、通行してみるとそうでもない。どこにでもある勾配の橋であった。

ついでにもう一泊車中泊

鳥取県西伯郡大山町で3回目の給油。その後、兵庫県美方郡香美町まで移動。車中泊の聖地、「道の駅あゆの里矢田川」で車中泊させてもらった。4時過ぎに到着したものの、既に駐車スペースは9割方が車中泊と思しき車で埋まっていた。今回は余裕がなかったが次回はゆっくりと「あゆの塩焼き」を座敷で味わおうと思う。

最後の給油は舞鶴市で。これで自宅まで帰れる。

旅行日:2024年5月2日・足立美術館、和鋼博物館
    2024年5月3日・女三瓶山、石見銀山世界遺産センター
    2024年5月4日・松江城、江島大橋
    






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