0103 文房具屋さんで鉛筆を買う日

ロスジェネ世代の私、小学生のころはまだシャーペンなどというものは一般的ではなかったのかどうか分からない。とにかくも、学校でシャーペンを使用することは禁止されていた記憶がある。
そんな決まりに、ちょっと反発したければ、ロケット鉛筆を使ったりしてみたのだったが、結局元に戻って鉛筆を使うことになる。

家には、手回しの鉛筆削りがあり、途中から電動の削り器になった。何本か削っておかないと、学校にいる間に、芯の尖ったものがなくなって、ただでさえない勉強への意欲がよりなくなる。
3,4年生くらいの時は、ナイフで鉛筆を削る時間があった。不器用な私は、ごてごてした削り跡になり、しかも不格好。芯は不自然に、斜めに尖り、すぐ折れる。
みすぼらしくなった鉛筆を、家の鉛筆削り器で整えながら、手先の器用な子たちを羨んだものだった。

鉛筆を持たなくなって久しい。最後はおそらく大学受験だろうか。
今はもう、シャーペンで、しかも仕事では使わない。TOEICくらいであろうか。
本を読む際、原稿でも気張って書こうかと思う瞬間、少しばかり鉛筆を使ってみようかと思うのだが。

※今日から日めくりカレンダーの言葉をテーマにして、書いていく。
経験だったり、短篇だったり、気分のままに。


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