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0561 化け物とは

昨日、ぼんやりとYouTubeでヘルシングの少佐殿の最期を見ていた。
好きなシーンの一つである。
こんなすっきりさせてくれる悪役がいるだろうか、いやいない(笑)
つい同じような幸福感に包まれてしまう最期だった。

話がずれたが、最後の主人公との会話で、少佐殿は言う。
「他者を取り込まなければ生きていけない、アーカードのような化け物と一緒にするな」
「意思のある自分は人間だ」

このシーンは定期的に見返しているが、これまでは、単純に吸血鬼のことを言っているのだと思っていた。
が、昨日ふと、このセリフを聞いて、違うことを考えた。

化け物は、この世界にもいる。

他者の意見がなければ、自分で指示もできない、判断もできないような化け物…

一度そう思って見てしまうと、ますます少佐殿を応援してしまう。
自分が管理職を降りる時、上司や人事部門と言い争ったのはこのあたりに近いものがあったからだ。

社長が、と言わなければ、意味のない、命令できない仕事などやらせるな。
それ以外の理由を問われて、口ごもるくらいなら、てめぇでやれ。
私は将来を思ってこうしたいのだ、邪魔をするな。

化け物ばかりのわが社では、私の方が化け物かもしれない。

あ、いや、主役を否定しているわけではないのだが、どうしても好きな少佐殿の方に思考がいってしまうのは、ご容赦を。

よい戦争、よい戦争だった、と言って、死んでいく。
あの満足そうな笑顔が羨ましくらいには、疲れているということで。

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