見出し画像

BEACH SPORTS FESTIVAL 直前インタビュー ~ライフセービング 田中綾さん~


インタビュアー:本日はよろしくお願いいたします。


田中さん:お願いします

インタビュアー:田中さんは普段ライフセービングでどんな活動をされるのですか?

田中さん:ライフセービングは主に、夏の監視活動と夏が終わった後の競技会、ライフセービングのスポーツの部分の活動があって、わかりやすく言うと、大きく分けて、スポーツと夏の監視の2つの活動があります。

インタビュアー:普段は海の方で活動されているんですか?

田中さん:私はビーチの選手なので、普段は海に行ったり、ジムでウエイトトレーニングをしたり走る練習をしたりしています。ライフセービングは多種目あり、海でやる競技の選手は海に行かないと練習できないので、海に行って練習してたりしますね。人それぞれという感じです。

インタビュアー:ビーチスプリントをやられているんですよね?

田中さん:そうですね。ビーチスプリントとビーチフラッグスの2つを主にやっています。

インタビュアー:グランドと浜では走り方が違ったりするんですか?

田中さん:そうですね。かたいところで走るのは反発もらえるので走りやすいんですけど、浜はやっぱり吸収されちゃうし平じゃないので足がもつれちゃったり、穴にはまったりして躓いたりして走りにくいところはありますね。

インタビュアー:田中さんは中学の時までサッカーをやられていたそうですね。

田中さん:もともと小学生の時から走るのが好きで、陸上をやろうと思ってたんですけど、兄に影響されてサッカーを始めて、中学3年の時にけがでサッカーをやめたんですけど、走るのが好きだったのでそこから陸上部に入りました。高校でも陸上部に入ろうと思ったんですけど、たまたま見学に行った高校にライフセービング部があったのでやろうと思いました。

インタビュアー:ということは、ライフセーバーとしては長くやられているんですね。

田中さん:そうですね。8年目に入りました。

インタビュアー:初めて聞いたんですけど、高校でもライフセービングってあるんですね。

田中さん:いや、ないところの方が多いです。3~4校しか部としてあるところを聞いたことがないので、結構珍しいです。
大学では、部活やサークルで少しある感じです。

インタビュアー:こういう機会でライフセービングを調べるまでスポーツとしてのライフセービングがあるということを知りませんでした。

田中さん:まず、ライフセービングという言葉自体も多分知られていないことの方が多くて、海の監視をしている人っていえば伝わることが多いけど、それがライフセービングだということはあまり知れ渡っていなくて、結構マイナーです。スポーツもあるなんて思われていないですし、、、

インタビュアー:そういうマイナーな競技をやるにあたって、不安なことや引っかかることはなかったんですか?

田中さん:最初の高校見学の時に部活動紹介で、最初にビーチスプリントの映像が流れて、ライフセービング走る競技もあるんだというところに引き付けられたのと、あとは、「大切な人が目の前で倒れたらあなたは何ができますか?」という人命的な活動もあるというのが本当に1番の魅力で、自分は何もできないなとおもって、部活やるんだったらそう言った人命救助の知識も取り入れられたらいいなと思ったので始めようと思いました。
始めようと思ったのが中学の時で、最初は軽い気持ちで始めたんですが、やるにつれてライフセービングの魅力がいっぱいわかってきて、競技も全部がレスキューを目的とした内容になっていて、速くなれば速くなるほど競技の部分では1番になれますし、人命救助の部分でも助けを求めている人に1番早く助けに行けるというようにどっちにもつながるので、自分の競技を磨くことによって誰かのためになるというのがスポーツではライフセービングしか思いつかないです。そういう部分が1番大きな魅力かなと思っています。

インタビュアー:私も調べていてライフセービングの競技一つ一つが実際の現場に意味づけられていて、すごく考えらえていていい競技だなと思ってました。

田中さん:ありがとうございます。私もそこはいいなと思って今もやっています。

インタビュアー:今後はどういったVISIONをお持ちですか?

田中さん:競技の面としては世界大会で優勝することを目標としていて、今年の9月にある世界大会ではメダルを狙っていて、まだ22歳ですし、まだまだ先はあるので、あと何回出場できるかわからないですけど、いつかは世界大会で優勝したいと思っています。

インタビュアー:ライフセーバーの年齢層は若いんですか?

田中さん:そんなことはなくて、大学で辞めちゃう人がほとんどなんですけど、社会人になって落ち着いてからまた始める人とかもいて、30歳くらいでトップレベルの選手になったりしています。
全日本の大会では、40,50の人も出場してます。ジュニアの大会があり、小学生の1年生から6年生までが出る大会もあるので、競技の年齢層的には10代から60代まで出場している人はいます。

インタビュアー:小学生もやるんですね。

田中さん:そうですね。全く同じ内容でやっています。距離や大きさは変わりますが。

インタビュアー:パドルボードやスキーもやるんですか?

田中さん:そうですね。子供用に小さくしたものがあってそれでやってます。

インタビュアー:砂浜は柔らかいから、地面からの抵抗とか少なくて子供とライフセービングの競技は相性よさそうですね。

田中さん:小学生の小さいうちからだと遊び感覚のようにレースもしているし、私みたいに、緊張や不安もなさそうで楽しんでライフセービングやってるなと思って、私も学ばなきゃと大会で見てて思いますね。

インタビュアー:不安になったりするんですか?

田中さん:しますね。私本当に緊張しやすくて、レースの日とかレースの前日は眠れなくなったりします。

インタビュアー:なるほど。でもライフセービング楽しそうだなと思ってやりたいなと思ったんですけど、私泳げないんですよね。だから走るしかできないなと。

田中さん:ここだけの話ですけど、私高校まで25メートルも泳げなかったんです。入部するときに「泳げなくてもいいですか?」と顧問の先生に聞いたら「泳げるようになるからいいよ」と言われてはいりました。そこからは地獄の日々でしたけど。
大学によっては自分のやりたい種目だけをやる大学もあるんですけど、私の大学は全部ガチでやるところだったので過酷でした。でも、夏の監視となると目の前で事故が起きたら飛び込まなきゃいけないし、一人のライフセーバーとして見られるのである程度の泳力や技術は必要になってきます。


インタビュアー:ライフセービングについて広げたいこと、伝えたいことはありますか?


田中さん:ライフセービングは誰もがみんなできることだと思っていて、ゴミ拾いも一つのライフセービングだと思うし、日常生活のいたるところにライフセービングはあるので、「これもライフセービングだな」と思ってくれたら嬉しいし、ライフセービングという言葉がもっと世に知れ渡ってくれればと思います。あと、競技の方もすごい魅力があるし、見てても面白い競技なので、ライフセービングとライフセービングスポーツを知ってもらえればと思います。

インタビュアー:そうですよね。私も調べていてすごく魅力的だなと思っていました。私はライフセーバーにはならないと思いますが(笑)

田中さん:ならないんですか?すぐにできるのに。

インタビュアー:でも、応援はできると思うので。

田中さん:そうですね!応援してくれる人やファンも増やし行きたいと思っています。現状、ライフセーバー同士でしか高めあったりできていないので、他の競技みたいに一般の方がライフセーバーを応援してくれるようにファンが増えてくれればと思っています。

インタビュアー:最後に、イベントへの意気込みを教えてください

田中さん:ライフセービングを楽しいと思ってもらえるように、自分自身も楽しんでやります!
ライフセービングは楽しいぞ!と思ってもらえるように頑張ります!

-----------------------------------------------------------------------------

<ゲスト紹介>

◆田中綾
株式会社Ambition22
1999年5月31日生まれ
大会実績
2018
ライフセービング 世界大会 
ビーチフラッグス 5位
ビーチスプリント 10位
2018
全日本ライフセービング選手権 ビーチフラッグス優勝
ビーチスプリント優勝

2018〜2019
全日本ライフセービング学生選手権
ビーチスプリント優勝
ビーチフラッグス優勝

2021
全日本ライフセービング選手権
ビーチスプリント 優勝

全日本学生ライフセービング選手権 
ビーチスプリント 優勝
ビーチフラッグス 優勝


▷Twitter  :https://twitter.com/tanaka_aya531
▷Instagram :https://instagram.com/t.aya.531


<運営紹介>

◆BLUE PRIDE
スポーツ×教育コミュニティ「SeeD.S」の運営するプロジェクト。
「1,100の浜辺を"アオ"へ」というビジョンを掲げ、スポーツの普及やスポーツを通した海洋環境教育の普及や理解の促進、環境問題に関する企画を行う。


▷Twitter  :https://twitter.com/BLUE_PRIDE_
▷Instagram :https://www.instagram.com/blue__pride_/


◆ SeeD.S -スポーツ×教育コミュニティ-
「スポーツで夢を追い続ける君に101%の未来を」というVISIONを掲げる、「スポーツ×教育」コミュニティ。多種多様なワークショップ、プロジェクト活動を通して、スポーツの分野での自分の夢やスポーツ指導の軸を見つめなおすきっかけをつくる。
また小、中学生に向けてスポーツに関するイベント企画、プロジェクト活動などを行う。2020年12月に始動し、現在は20代の大学生や社会人が約30名所属する。


▷Twitter  :https://twitter.com/seed_s_sport
▷Instagram :https://www.instagram.com/seed_sports/


-----------------------------------------------------------------------------


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?