禁忌、近頃の小説

小説のなかで、レイプ、セックス、あとDVや虐待、その辺が出てくるのが具合悪くなるほど、本当に、本当に苦手だ。
見るのも読むのも嫌だし、ましてや深く考えたくもないから、いつもかなり慎重に小説は選ぶ。
しかし時に不意打ちを食らうと、かなり落ちこんで嫌な気持ちになる。いま、それだ。

近頃の小説は、レイプとか虐待を話の序破急の破に持ってきがちだ。しんどい。あれに、どれだけ傷ついている人がいるか、そして、そうやって心を動かし、傷つくことこそが文学だとわかっているからこそ、読み進めてしまう人がいることが、わかっているか。

自分は文学をリスペクトしている。だから、どんなに傷つきながらでもその作家の作品を最後まで読む。これは読者である自分の勝手だが、こういう苦労をしている愛読家は多いのではないだろうか?

そんな素朴で本質的な問いかけである。

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