梔子|短歌
夜も更けて月昇らんとする前の
静寂にこそ吾は住みをり
夜を射る瞳に映る白虹の
香りこぼれて露を結びぬ
この恋を語るなかれとくちびるに
白き蕾を押し当てる君
クチナシの甘くしたたる夜半の凪
微熱のごとき夏病みの肌
* * *
ふと気づいてみると
もう、クチナシのシーズンは
過ぎていたらしく
写真を撮りそこねたので...
過去のストックを出してきました。
(表示環境によっては、
画像が粗いかもしれません🙇)
だからね、
急に短歌を詠みたくなったのは
記憶の中の香りに呼ばれたから...
だと思うのです。
それほどまでに濃密な
あまーい香り。
好きも嫌いもなく
魅き寄せられます。
好きなのか嫌いなのか
わからないほどですが
真夜中
翅のついた小さな生き物に
なった心地...
そんなつややかな香りをイメージした短歌です🤗
(たぶん好きなんだと思う)
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