デジゲー博2022振り返り~事前準備から出展当日まで~
こんにちは。ゲーム制作者のアクレです。Atelier Never(アトリエ・ネバー)というサークルでRPG「L/Right Reflection」(ライトリフレクション)を制作しています。2022年11月13日、秋葉原UDXで開催されたデジゲー博2022に出展側として参加してきました(イベント初参加)。このnoteではイベント参加にあたっての準備や当日の様子、感想など網羅的にまとめていこうと思います。デジゲー博をはじめとした同人・インディーゲームイベントに参加しようと思っている方の参考になれば幸いです。
展示したもの
展示したものは以下の4点です。
ゲームデモ版
プロモーション動画
フライヤー(B5サイズ)
ポスター(布製、A2サイズ)
ゲームデモ版は最初のボスまでをだいたい20分くらいでプレイできるような内容にしました。結論から言うと少し長すぎたかなと。予想以上に参加者数が多かったので、5分~10分くらいでクリアできるようにして回転率上げた方が良かったですね。
プロモーション動画についてはイベント数日前に慌てて作成してもらったのですが、あって正解でした。やはり動いてる画があると目を引くみたいです。今回は実装できなかったのですが、ゲームのタイトル画面で一定時間操作が無いと流れるとかにしてもいいかもしれません。
デザイナーさんにキービジュアルを描いてもらって、フライヤーとポスターに載せました。こちらも結構見てくれた方が多かった印象です。一個反省点があるとすれば、ゲーム内容の説明(ジャンルとか)を表側に入れなかったことです。毎回口頭で「このゲーム、RPGなんですけど」みたいな説明をしていたので、フライヤーとかポスターを見ればどんなジャンルのゲームか何となくでも分かるようにしておくと説明の手間が省けると思いました。ブースを見てくれた人の気も引けるかもしれないですね。
当日までにやったこと
細かく書くとおおよそ以下の順です。
イベントの下調べ
出展内容の決定
参加要項を読む
サークル名の決定
サークルカット作成
申込み・参加費支払い
準備物の洗い出し
印刷物の手配
必要なものの買い出し
人の手配
サークル参加証受け取り
レイアウト決め
荷物まとめ
イベントの下調べ
今まで出展どころかゲームのイベントに参加したこと自体が無かったので、下調べから始めました。具体的には、①イベントの画像検索、②イベントに実際に参加、③本を読む、④動画を見る、ですね。②については他の記事でも書いていますが、TOKYO SANDBOX、BitSummit X-Roads、TOKYO GAMESHOWに参加しました(2021年のデジゲー博後にイベント参加を決めたためデジゲー博には行けず…)。
③で読んだ本はインディーゲーム・サバイバルガイドです。何回も読みました。バイブルです。④についてはyutaさんのインディーゲーム開発者によるはじめてのゲームイベント出展~超・入門講座~という動画が参考になりました。
出展内容の決定
デジゲー博では申込時に何を頒布するかを記入する必要があります。試遊できるデモを展示するのか、グッズは販売するのか、などを決めておきましょう。ちなみに、ゲームの企画書やシナリオの素案だけでも出展できるようです(仕様です。さんの投稿に詳しく書かれています)。
参加要項を読む
デジゲー博公式サイトにあるサークル参加要項をよく読みましょう。色々重要なことが書かれてあります。特に参加費の支払い方法は要チェックです!(毎年不備で落選する例があるみたいです)
サークル名の決定
参加にはサークル名が必要なので考えておきましょう。弊サークルの場合は過去の参加サークル一覧を参考にしつつ、それっぽい名前を考えました。(由来:Atelierはアトリエ、Neverは当たり前を否定して今までにないゲームを創るという意味)
サークルカット作成
サークルカットはデジゲー博公式Webサイトに掲載されるサークル紹介の画像です。サークル名の明記やリサイズ禁止などのルールがあるのでよく確認しておきましょう。サークルカットにもゲームジャンルを描いておくといいかもしれません。
申込み・参加費支払い
サークル参加要項をよく読んで不備の無いように。締め切りには余裕を持って申し込んでおくと良いです。
準備物の洗い出し
デジゲー博の備品は、
机1点(90cm×45cm分使用可)
椅子1脚
AC電源1口
です。これと下調べで得た情報をもとに何が必要かを洗い出します。最終的に以下のリストを作成しました。
22インチディスプレイ
ディスプレイ台
HDMIケーブル
ノートPC(メイン+予備で合計2台しましたが、1台でいいかも)
ゲームパッド(XBox)
スタンドポスター掛け
ヘッドホン
机に敷く布(テーブルクロス)
名刺
名札提げ
フライヤー
ポスター
操作説明の紙
紙とペン
フライヤーのスタンド
アルコール除菌ウェットシート
ゴミ袋
ガムテープ
養生テープ
はさみ
ドライバー
メジャー(スペースのサイズを正確に測るため。いらないかも)
スタンドポスター掛けはAmazonでA2サイズ対応のやつを購入しました。使ってみた感じ、A2だと少し小さかったので別のやつの方がいいかもしれません。
ディスプレイを置く場合、ディスプレイ台は必須です。台が無いと低すぎて変な体勢でプレイしてもらうことになってしまいます…
ヘッドホンはソニーのノイズキャンセリングヘッドホンを購入しました。
スピーカーよりもゲーム音が聞こえやすくなるのでおすすめですが、説明している声が聞こえにくくなるのには注意が必要です。
机に敷く布(テーブルクロス)はユザワヤでオックスフォード生地のものを1m購入しました。価格は900円ちょい。
その他の物品はSeriaや東急ハンズなどで購入しました。
上のリストには書いていませんが、布ポスターを運ぶケースもあると運搬時気を使わなくて済みます。
印刷物の手配
印刷物はすべてGraphicで印刷しました。不備等があってもリカバリできるようにイベントの2~3週間前には印刷しておくと良いかと思います。ちなみに、今回はフライヤーの確認が不十分で誤字が入ったまま印刷し配布してしまいました…
これに限らずですが、印刷物系は印刷する前にしっかり確認しましょう。
フライヤーは150部印刷してちょうどなくなるくらいでした。どれくらい積極的に配るかにもよりますが、100部ほどだと少し足りなくなるかもしれません。
必要なものの買い出し
リストアップした物品を買い出しに行きます。こちらも余裕を持って(最悪前日や当日でも買いに行けますが)。
人の手配
1人で参加することも可能ですが、やはり他に参加してくれる人を探しておくとより良いです。他の展示を見に行ったり、昼ごはんを食べに行ったりしやすくなります。
サークル参加証受け取り
イベント1ヶ月前くらいになると準備会から普通郵便でサークル参加証とサークル参加案内が送られてきます。参加証は紛失すると再発行できないようなので注意しましょう。
レイアウト決め
当日どのような感じで机の上に物を配置しておくか決めておくとスムーズに準備ができます。今回は来場者側から見た配置のことだけ考えた結果、出展側の顔を出す位置がなくなってしまいました…(結果的に結構立ったまま接客することになりました)
荷物まとめ
持っていくものをかばんに詰めます。今回ディスプレイは自力で搬入しましたが、正直宅配で搬入した方がいいと思いました(重すぎる)。
感想と反省
今回はとにかく来場者数が多かった気がします。そのおかげか試遊は常に埋まっているような状態で、フライヤーもたくさん受け取ってもらいました。「これ貰っていいですか?」とか「遊べますか?」みたいなことをよく聞かれたので、やはり「ご自由にお取りください」とか「試遊できます!」は書いておいた方がいいですね。
このゲームのターゲット層は10~20代の男性なのですが、試遊でもだいたいそのくらいの層の方に遊んでいただけた気がします。1人海外の方がいらっしゃったのは意外でした。日本語が分からないながらも、最後までプレイしていただけたのはめちゃくちゃ嬉しかったです。UIやテキストが全部日本語なので頑張って英語で説明しました。デジゲー博でも英語対応は必要ですね…
チュートリアル作成と難易度調整をしっかりやったおかげか、半分以上の方が最後のボスまでクリアできていました。誘導が足りず、途中で迷ってしまうプレイヤーの方がいたのは反省点です。あと、セーブポイントのUIが分かりにくて多くのプレイヤーの方を戸惑わせてしまいました。やっぱり分かりやすさは超大事です。
今回は事前にふりーむにデモ版をアップしておいて、フライヤーにリンクを載せたのですが、本日時点でダウンロード数が6でした。150枚配ったので4%ほどの方に遊んでいただけたことになります。思ったより多くの方に遊んでいただけて感激です。最近だとイベントの前にSteamなどでリリースする例が多いですが、やっぱりやった方がいいと思いました。
Twitterのフォロワーさんやお世話になっている方に挨拶しに行きたかったのですが、時間の都合であまり回れませんでした…
5時間じゃ全然足りないですね。準備をさっさと終わらせて搬入の時間や前日にもっと動くべきでした。
忙しいにも関わらずブースに来ていただいた方々には本当に感謝です。
おわりに
初イベント参加だったのですが、しっかり準備したおかげか大きなトラブルもなく出展できたと思います。次はデジゲー博以外のイベントにも出てみたいですね。当日ブースに来ていただいた方々、本当にありがとうございました!
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