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ドナサマーについて

ディスコという音楽ジャンルが70年代の終わりぐらいに盛り上がった。ミュージシャンは基本的にほぼ全員ディスコを演奏したという。そんでディスコクイーンと言えばドナサマーだ。結局80sのポップスはポストディスコ世代でどれも16ビート風味だった。どれもドナサマーっぽいと言っても良い。

もともとドナはアメリカのミュージカル女優だった。旦那がドイツ人で苗字がSommerっていう変な綴りだったんで芸名はSummerにしたらしい。なのでOとU取り換えた以外は本名だ。

75年にGiorgio Moroderというイタリア人の作曲家兼アレンジャーとタッグを組んでの最初のレコードだけど、23分間ずっとこの曲をやっている。つまりレコードの片面ずっとミドルテンポの4つ打ちとギターのカッティングとストリングスと喘ぎ声だけ。これが多分業界をうならせたんだと思う。もちろんテレビ出演のときは大幅カット。

そんでこれがジョルジオモロダー。こんなやつだったのか。このサウンドがエポックメイキングで要するにこれ以降の80sの音楽はすべてこんな感じになってしまう。70年代の半ばで既に80年代は始まっていたのだ。

つまりもう生楽器でのダンスサウンドは古いよと、ナウくないよということ。この後のポップスの歴史を塗り替えてしまった。80sのイギリスのペットショップボーイズなんかとほぼそっくりだ。

ドナサマーはボーカルをコントロールできていて、ディスコビートを全面に押し出すような歌い方をしている。浮遊感というのかな。この辺はアレサフランクリンやティナターナーではむしろ逆に絶対できないこと。

個人的に好きだったのがこのOnce upon a timeかな。LP2枚組になってて曲が曲間なく続く感じ。ディスコとプログレを一緒にした感じ。

ディスコの人ではなくミュージカルの役者っぽいというか、声色を巧みに変えて歌ったりする。元舞台役者っぽい芸が細かさが感じられる。この辺が逆に受けたのか?ステージで激しいダンスを踊らないのも良い選択かもしれない。

アルバムごとにコンセプトのキャラを作っていた。

有名な歌うま女優のバーブラストライザンドとのデュエット。当時は白黒の共演ってどうだったのか?ビルボードみたいな白人専用チャートにも入れたのかな?

70sのドナサマーは全部聴かなければならないと勝手に思う。まあそんなことないけど。

たぶん70s後半のグラミー賞はドナサマーかロッドスチュワートかみたいな感じだったんじゃないかな。ぶっちゃけ私は80sの洋楽から聴き始めたのでよくわからないけど。

おしマイケル。


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