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スーパーギタートリオを知っているか?

スーパーギタートリオという80s初頭のアコースティックギターユニットを知っている人もなかなか少なくなっていると思う。

3人のアコギ奏者がセッション形式でアドリブをガンガンやるみたいな感じで、別に本当に難しいことをやっているわけではないが、とにかく指と腕を速く動かしてエモい感じを出しましょうというコンセプトだ。一番有名なメンバーはアルディメオラ、パコデルシア、ジョンマクラフリンだ。メンバーは流動的なのでいろいろなトリオがあるが、この3人がマストだと思し、各人のキャラが強烈に立っている。

このセッションの音楽性の要はパコデルシアで、フラメンコギターのルンバ(ルンバフラメンコ)のリズムで3人がひたすらアドリブをするというものになる。ルンバのリズムはジプシーキングスで世界的に有名になったもの。カリブのリズムが原点にあって、なぜかスペイン(アンダルシア)や南仏に流入してフラメンコギターの一つのジャンルに取り入れられた。よく間違えられるのがジャンゴラインハルトのジプシージャズだが、どちらかというと東欧寄りでその音楽性は違うものだ。

そもそもパコデルシアは譜面に強くないのは有名。フラメンコという音楽は西洋のクラシックギターとはまた別なもので、どちらかというと土着な音楽でエモさで勝負する音楽と言える。ロック等のポピュラー音楽に近いかもしれない。そういった姿勢が当時のジャズロックのエモさとマッチしたのではないかと推測される。そこでパコデルシアvsジャズロックギタリストという構図ができたのかもしれない。

特に好きなのはジョンマクラフリンとパコデルシアで、どちらもかなり天才的、天然的な速弾きを展開している。特にパコはピックを使わないで速弾きなので人間の指の動き的にかなりダイナミックでいい。

こういったギター自体がもう時代錯誤的なところもあるけど、個人的にはパコデルシアが好きなのでこれからも聴き続けることになるだろう。

おしマイケル。


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