ポップス100年の歩みを語る
1910年代にニューオリンズのジャズが初めてレコーディングされてまあまあ100年くらいが経っている。ニューオリンズはアメリカの南の外れの港町だ。ほとんどカリブ海と言っても過言ではない。そこでジャズは生まれた。ジャズの最初の録音はオリジナルデキシージャズバンドという白人のジャズバンドらしい。Jassと言われていたのも有名なことだ。もちろんこれらの白人バンドは黒人からアイデアを拝借して結成されたものだ。黒人の初期ジャズをニューオリンズジャズといって、白人の初期のジャズをデキシーと言った。
とりあえず今はポピュラーミュージックの録音の歴史100周年だ。音楽がけっこうな商売になった100年とも言える。
録音はどうだったのか?こういった古いジャズはニューオリンズでレコーディングされたものではなく大概がシカゴかどこかの大都市でレコーディングされたものだとか。なぜならニューオリンズのあるアメリカ南部に録音機器なんてなかったからだ。またはどこかのもの好きが録音機材をアメリカ南部に運んでレコーディングした。もちろんテープなんかない。録音はエジソンのラッパのついている蓄音機から何かの板に溝を切りこんだものだ。
今はどうやって録音しているのだろうか?たぶんボタン一つか二つくらいでOKじゃないのかな。まあその前の準備作業ありきだけど。
オールドジャズを聴くものなら常識かもしれないが、40年代初頭にアメリカの音楽ユニオンのストのため、職業音楽家の録音がグッと減ったことがあった。ストの理由はレコードが急速に世の中に出回って演奏家の出番がなくなるというものだった。特にラジオみたいなブロードキャストで。今なんてデータこそが音楽だ。わけが分からないくらい状況が変わったものだ。
現状は音楽は楽器を演奏する事ではなく、アイデアとPCさえあればまあなんとなく作れてしまうようになった。
これだけ薄くざっくりなポピュラー音楽の100年の歴史評論は他にあまりないだろう。
おしマイケル。
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