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70年代ラテンのウィリーコロンのアルバム紹介 パート3

例えば70年代のニューヨークと言えばサイモン&ガーファンクルだとかビリージョエルだとか数えきれないくらいの白人ミュージシャンが日本でも有名だ。それに比べて同じニューヨークの同じ時代のラテン音楽を知っている人ははるかに少ない。そういった事情を解消すべく今回もしつこく70年代のウィリーコロンの全アルバム紹介をしようと思う。

クリスマスアルバムを入れると7枚目となるのが72年「El Juicio」。ジャケットは前のアルバムで脱獄したので裁判か。面白いのがこのアルバムで初めてバンドのメンバー全員が描かれた。ボーカルのエクトルラヴォーは裁判官で他メンバーは陪審員、タイプライターはファニアレコードの社長のジェリーマスッチだ。社長権限で登場なのか?

彼らを代表するアフロとサルサをドッキングさせたような曲Aguanile。

たぶん20代半ばだと思うけどもう完全にバンドが出来上がっている。普通のラテンとは違うオリジナリティーとエクトルラヴォーのボーカルが完成されている。

そんで8thアルバム。73年の「Lo Mato」。(このアルバムを聴かないと)この男を殺す!!!と言う意味。なので全然手に入らないこのアルバムを必死で手に入れたんだけど、今はYOUTUBEで全部聴ける。どうなってるんだ?もっとリマスターCDを流通させればいいのにと思う。ラテン人って旧譜を聴かないのだろうか?

同アルバム発表時のライブの模様がこれだろう。ファニアの公式映像なのに画像が悪い。ファニアレーベルは90年代に潰れてしまったので今はどこで誰が音源管理してるのか不明。

そんでウィリーコロンとエクトルラヴォーがマジで人気だったのでここでさらに二枚目のクリスマスアルバムをだす。「 Asalto Navideño vol.2」短期間で二枚のクリスマスアルバムなのでなんとなく怪しいけどまあ良しとしよう。前回と同様クアトロ(ラテンの4弦ギター)の名手ヨモトロも参加。

クリスマスアルバムに収録されている彼らの大ヒットLa Muruga。

オリジナルアルバムとしてはウィリーコロンとエクトルラヴォーのタッグはこれでおしまい。やっぱり二人の間に溝ができてしまったようだ。ラヴォーは常にクスリをやり続けるジャンキーだったらしい。ただこの後もお互いのアルバムで協力し合う関係になる。
最後に有名なベスト盤「crime pays」。ラテンを知らない人もこのジャケット見たことあるんじゃないかな?

人気者になったラヴォーは大々的にソロアルバムを出して”サルサのLa Voz(声)”とまで言われるようになる。またコロンもラヴォーに匹敵する新しい才能見つけて新たなタッグを組むことになる。

なのでまだまだ続く。

おしマイケル。

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