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追悼パット・マルティーノ

ジャズギターのパットマルティーノが21年11月1日に亡くなっていた。全然気が付かずに今に至った。最近はほとんど音楽聴いてないし、特にモダンジャズは全然だ。でもパットマルティーノのもの凄さは忘れていないし、今でも世界中にたくさんのファンがいるはずだろう。

面白いのがクラプトンやベックなんかと同い年なこと。ロックンロールに傾倒しがちな年代だが、パットは難しいジャズギターのコピーに明け暮れていたらしい。特にウェスが好きだったようだ。しかもあのエディーラングにギターを習って、レスポールやウェスとセッションもしていた。60年にはプロ活動。ジョージベンソンとも同い年でライブでツインギターもやっていたらしい。それ以降二人は友達付き合い。そして67年にはリーダーアルバムを発売することになる。もうこの時点で完全にスタイルは完成されている。

脳の持病とその手術の失敗で記憶を失うという出来事も衝撃的だ。なので70年代半ばから80年代終わりまでリタイアしていた。その間に記憶喪失から復帰してギターを一から覚え直したらしいのだ。

奥さんが日本人で、本人も親日家ということで何度も来日していた。私も二回ライブを見た。最後の来日コンサートだと思う。ロックスターとは違い気さくな面もあり一般人のファンをアメリカの自宅によく招き入れてたという。

とにかく伝説が後を絶たない。練習の虫。弦が超太い(1弦が016)。ギターのネックが反りまくって弦とネックの間に氷が入るくらい。常に腱鞘炎。ピックが大理石、、、

弾きまくりだけじゃなくて泣きのギターも定評があった。

とにかく強烈な弾きまくりとず太い音。それでいてよく歌うフレーズ。脳の病気で倒れるまでのレコードは全て必聴だと思う。

おしマイケル。

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