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謎のブルースジャズギター ビルジェニングス
ジャズギターで有名人と言えばウェスモンゴメリーとかジムホールだと思う。なかなかビルジェニングスの名前は出てこないだろう。なので言ってしまえば二流のジャズギタリストなのかもしれない。
どちらかというとR&B寄りのジャズギタリストでグラントグリーンに近い雰囲気を出していると思う。ただ聴けば聴くほどスタイルの違いに気が付くはずだ。
そもそもバリバリのR&Bのギタリストだ。この時期はYouTubeでもあまりヒットしない。ヒットしたかと思うとけっこう怪しい音源。そもそも歌はRoy BrownじゃなくてWynonie Harrisだと思うが。
一番有名なセッションワークはアメリカで超有名なジャンプ系スイング系のR&B歌手のルイジョーダンとのグループだった。ただ、どの曲でどんなプレイをしているかは謎。ジャンプ系のブルースが好きな人はいろいろ知っていると思うが、調べないと良く分からない。
ギターが上手いということが知れ渡って、50年代の終わりくらいからジャズも録音することになった。本人の意向はどうだったかは定かではないけど。この時代の演奏はいささか渋めのジャズが多い。
聴けばわかると思うけどチョーキングを多用する。正統なジャズギターではなくてクラプトンやBBキングみたいなギタリストだと分かる。というか話は逆でBBキングはビルジェニングスからかなり影響を受けていることを話ていてライブも良く見に行っていたらしい。BBのお気に入りのギタリストだったという話だ。
何と言ってもブルース演奏に長けていて、この演奏から分かるようにブルースだったら何でもできるし、何でもやると言った感じだ。リッチーブラックモアみたいでもある。
さらにギターのチョーキングを多用した泣きの歌ものも味があって、ジェフベックのような雰囲気も醸し出している。ジャンプ系のジャズサックス奏者のウィリスジャクソンやオルガンのジャックマクダフと懇意にしていたらしく、彼らのアルバムでよくギターとして参加しているようだ。
ビルジェニングスがどんなセッションワークをしていったかは定かではないが、さらに謎のエピソードとしては彼は左利きでギターの弦は全て逆張りであったことだ。ビルの映像がなかったのでアルバートキングの演奏を見て想像してもらいたい。
ジャズはブルースと違ってコードやハーモニーが重要となるがはたして弦の逆張りでうまう表現ができるのだろうかという疑問はさておいて、まだまだ世の中には謎の多いギタリストが多いなという話です。そういったギタリストがいたら聴きたいものです。
おしマイケル。
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