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80sの洋楽とは何か?その4

前回から引き続きたらたら書く。とにかく80sは洋楽のバブルだった。久しぶりに聴くとクオリティーが高いなと思ったが、よくよく聴くとホントに謎が多い。音楽的な収穫はないかもしれない。そのような負の側面も多かったような気がしないでもない。

音楽ではなく工業製品
音楽より工業製品に似た感じだろうか。よく例えられたのサーティーワンアイスクリームの週ごとに代わる味。次々に用意されてバンバン変わる。スターもバンバン出てくる。感覚がマヒする。だいたいが作られたスターだと思う。80sの音楽を聴いた後はちゃんとしたアコースティックな音楽を聴いてリセットした方がいいと思う。

チャート主義、今で言ったらマーケティングってやつか
アメリカだったらビルボードでUKだった何とかチャートみたなのがあって、そういったチャートの上位に食い込むかどうかのしのぎ合いだったような気がする。音楽性とかはあまり関係なく、とにかくチャート上位が至上命題というか。つまり誰が見て聴いて誰が買うのかってことだけど、今風に言えばマーケティングってことになるのか。とにかく購買欲のある若者狙いで行こう!!!という感じだったのではないか。

どんな楽器を使っているかよく分からない
例えば50sのチャックベリーや60sのビートルズなんかはギターで演奏してるなというのが良く分かる。この時代はアレンジがシンセサイザーになってしまっているのでギター一本では太刀打ちできない。ドラムも同じような感じ。シンセの時代だった。小室哲哉なんかがこれの影響をもろに受けていると思われる。

変な音(シンセサイザー)
シンセをうまく使って変な音を作り出すのが流行っていた。斬新な音作りはいつの時代も楽しい。それでも当時からけっこう違和感を感じてたかなと思う。個人的な感想だけど。さらに今聴くと違和感&陳腐以外の何物でもない。むしろアコギ一本のアレンジの方が良い演奏になるのではという感じもしないでもない。

楽器が出来ない人、歌えない人が多そう
ディスコビートで原色の衣装を着て、シンセで踊って、肝心な歌や楽器演奏は全くやらない。そんな人が多そうな気がしないでもない。バンド形式での売り方の場合も実は全然演奏なんてやってことが多そう。まあ今の日本もそうだけど。

哀愁のブリティッシュロック
ビートルズが出てきてブリティッシュロックの歴史が始まったけど、80sは若いUKのミュージシャンとまだまだ元気なベテランも多かった。たぶん半分くらいはUKだったのではないかと思う。今の全く元気がないUKからすると想像もつかないと思う。UKバブル。今のUKは逆にEU離脱とかに爆発してるんだと思う。

ベテランが小物になってる感じ
まだまだベテランが強かった時代だけど、チャートに苦戦した大物も多かったと思う。若いアーティストにチャート上では明らかに負けていたような感じ。まあライブとかだったらベテランの方が強いと思うが、逆にアリーナで古い曲をやっても客は古い名曲を知らないでポカーンとしてしまうのではないか。したがってベテランが小物に見えていた。ミックジャガーなんかはかなり頑張っていたけど思い通りにならなかった感じは否めない。

楽器を弾くバンドがそれほど大事じゃない
たとえばツェッペリンみたいなベテランのバンドがいるとして、80sの彼らは音沙汰がないというか、いなかったことになっている。アルバムがそこそこ売れてライブにそこそこお客が入ればいいやというバンドは根こそぎ少なくとも若者からは淘汰されたと思う。私も古のバンドについては全然しらなかった。

反動でアンプラグドになった
80sの後に反動でアンプラグドブームが起こった。ただこの現象を仕掛けたのもMTVらしいけど。結局アンプラグドブームに乗れたのは楽器が達者なクラプトンみたいなベテランだけで、さんざん踊ってた若者は置いてけぼりだった。まあダンスミュージックは続いてたけどね。

90sにはヤバい奴が増えたように思う
80sの反動としてニルバーナ、パブリックエナミー、パンテラ、レッチリ、、、みたいなのが出てきた。80sのミュージシャンはみんな笑顔だったけど、90sはヤバいクスリをやってそうなやつらが増えて正直ビビった。反動ってすごいなと思う。まあ80sも90sも同じ穴のムジナだとは思うけど。

ぶっちゃけ50年代のアメリカンの繰り返し
やってることは50s~60sの一番良かったころのアメリカ音楽を包装を変えて繰り返しているだけおのような気がする。

いやー80sについてならいくらでも書ける。

おしマイケル。

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