現代のナッシュヴィルは中国貴州省(ギター作り考)
スチール弦のギターの故郷はアメリカのナッシュヴィルあたりだ。そもそもエレキギターにしてもアコギにしても故郷はアメリカで、なぜか米中南部に集中しているような感じ。アメリカ音楽好きやギター好きには常識かもしれない。燃費の悪そうな車、デカいハット、馬と牛、トランプみたな頑固そうなおやじ、ギター。そんなイメージだろう。
どうやら現代は様子が変わったようで中国の貴州というところでかなりのギターを作っているらしい。それこそ日本でも40年前くらいは長野とか信州で作られていて、世界のギターのOEM工場となっていた。それが韓国へ移り、中国や東南アジアへ移った。世界のモノ作りはこうやって経費が安い方へと移動するものだ。
探すといくらでもアジアのOEM工場の記事は出てくる。ギターはローテク商品なので作ろうと思えば南極でも作れるだろう。あとは経費の問題だ。
ただアメリカの場合と違いがあって、アメリカのナッシュヴィルには有名なミュージシャンがいた。エルヴィスとかジョニーキャッシュとかロイオービソンとかだ。アメリカ音楽好きだったら何十人も挙げられるのではないか。ところが中国貴州省にはそういったミュージシャンはいない。いるのかも知れないが日本人は知らない。
それを言い出したら日本の信州にギターの工場があったからと言ってそこで日本のミュージシャンが生まれたかはよく分からない。北島三郎は信州出身ではない。函館出身だ。
つまり初期のギター工場はミュージシャンと密接につながっていたが、今ではそうでもないということだろうか。
とは言うものの都内には結構ギター工房が多くて、どれも良さげな感じだ。多分だが多くのミュージシャンが足繁く通ってギターを発注していると思う。渋谷とか新宿近辺に工房が多いのもそのせいだろう。
ということは最初に戻るが貴州省にも多くのミュージシャンがいるのかもしれない。ひょっとしたら貴州省のレッドツェッペリンと言われるバンドがいるかもしれない。でも日本人にはよく分からない。
おしマイケル。
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