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無職と美肌ローション

無職になって家の大掃除をしていて陶器やガラス製品がたくさん出てきて困った話を以前書いた。そんで案の定何個か割れた。しかもその上を裸足で歩いて足の裏にガラス片が突き刺さって血が吹き出た。それ以来足の裏の調子が悪く、その傷跡からウオノメのようなものが出来てしまったのが事の発端だ。

ウオノメが出来て痛かったので皮膚科へ行こうか迷っていた。ところが足の裏を見るとガッサガサ。これでは皮膚科へ行くのも恥ずかしいなと思い早速近所のドラグストアへ行く。そこで何も考えず一番安くて量のある保湿ローションのようなものを買ってきた。疑いもなく使っていたがどうやらそれはガサガサの足の裏に使うものではなく女用の美肌ローションらしい。

参ったな。おなご用か。

お袋にあげようと思ったがそういった安物は使いたくないらしい。なるほどそれも一理ある。これは相当な安物だ。なぜなら足の裏に塗っていたやつだからな。

まだ大量にあるけどどうしようかな。まあ乾燥し始めたし顔にでもぬるか。風呂から出て顔とか首とか腕とかに塗る。そしてふと我に返った。

無職なのに美肌ローションを丁寧に塗っている。

誰に合うわけでもないのにお肌のお手入れして何の意味がるんだ?サラリーマンのときでも美肌ローションなんて使っていなかった。いいのかこんなことで。

でもいいじゃないか。無職の余裕だよ。サラリーマンやOLはガッサガサで働けばいいんだよ。

なので近所のドラッグストアへ行ってちゃんとした保湿のローションを買ってきた。また安くて大量のやつ。しっかり「高保湿」と書いてある。デカデカと。

赤ちゃん用だった。

保湿への道は狭く険しい。

おしマイケル。

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