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選挙と統一教会

数ある統一教会報道の中で個人的に秀逸だと思ったのは伊達忠一氏の告白だろう。こんなのがバンバン出てきたら自民党も安倍も終わりだろうと思った。しかしこれだけ強烈なものはなかったと思う。今考えるとこのHTVのインタビューはタイミングの勝利だった言える。

特に味わい深かったのが票田としての統一教会の描写だろう。現職の宮島喜文をもう一回当選させるように統一教会にお願いしてくれと言ったが断られたというものだ。

前回は宮島氏は日本臨床衛生検査技師会の会長から自民党候補として参議院出馬して当選した。もちろん統一教会に支援されてだ。ここでは統一教会の便利さがうかがえる。統一教会応援要請が決まって普通に頑張れば当選する。当選したら謝意のスピーチを統一教会の支持する場所でやればいい。それだけだ。

一般的に弁護士、医者、官僚、政治家秘書、地方議員、団体の長、ピークを過ぎた芸能人等々が選挙に出馬しても簡単に当選するわけない。自民党からの出馬でもだ。今のご時世にドブ板選挙を繰り広げても誰も聞いてくれないだろう。たまにドブ板選挙を目にすることがあるけど切ないだけだ。サラリーマンは仕事で忙しいし学生は勉強と遊びで忙しい。誰も構ってくれないからだ。なので確実な支援団体がいたらないいのになと考えるはずだ。

一番良いのが現状がそこそこピークの芸能人だ。これは下手をしない限りは絶対当選する。二期目だって大丈夫かもしれない。でもピークの芸能人が出馬するわけない。今回の生稲晃子はピークを30年以上も過ぎての出馬で覚束なかった。なので萩生田と一緒に統一教会にあいさつに行ってしまった。

話を戻すと宮島だって前回当選後に足繁く統一教会に通っていたならば無碍に支持を断られるということもなかっただろう。でも6年間何も票田を耕すということをしなかった。ドブ板なんてしても疲れるだけ。宗教団体はイヤだ。じゃあ二期目は諦めようということになった。
本来であれば統一教会になんて誰も行きたくないはずだ。有権者から清き一票をもらいたいはず。でも有権者の半分以上は選挙になんて行かない。これが現状の日本のぬるい議会制民主主義の姿だ。

先日の自民党のアンケートだって各議員にそれなりにドラマがあったと思うけど全然丁寧な説明なんてしてくれない。このアンケートで一番おかしいのが自民党側から統一教会側への取り計らいが200人以上(1から6)で統一教会側から自民党への支援が18人(7,8)って絶対変だ。インプットとアウトプットの数が全然違う。

政治家っていうのは政治をしたいのではなく権力やカネや名誉を手中にしたい人達なんだなとつくづく思う。基本的には官僚政治なのでトップは自民党だろうが野党だろうがだいたい同じだろう。日本の民主主義は何か変だなと思う。

おしマイケル。

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