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エッセイ:大病院視聴記

今月も折り返しを過ぎ、世間は出会いと別れの季節。期待と不安と諦めが入り混じる心境のまま花粉症と脱マスクのプレッシャーを抱えながら、暮らしている。そんな中、年明けから順次始まった各局のドラマが続々と最終回を迎えている。

 青春群像劇、医療モノ、復讐劇、タイムリープ、幽霊ラブストーリーに忍者まで実にバラエティに富んだラインナップに驚いた今期の作品軍。ドラマ好きの皆さんにとっては「ブラッシュアップライフ」の人気が非常に高かったようですね。
(オオアリクイがパイロットって、マジかよ…)

 同じくSNS界隈を中心にさまざまな話題を集めていたのが「大病院占拠」だろう。櫻井翔扮する熱血刑事が病院を占拠した鬼の面を付けた謎の武装集団「百鬼夜行」の確保に向けて奮闘する姿を描いたクセつよアクションミステリードラマだ。

 昨夜、最終回を迎えたが、うーん、やっぱり「ダイハード」感が否めない。ドラマを観ていた人なら分かると思うけれど「ウソだろ!?」が回を重ねるごとにクセになっていって、どこかに「ウソだろ!?」待ちをしている自分がいる。

 未見の人もいると思うので、詳細の内容は省くが、やんわりと予想していたのに近い、展開と結末。ただ、ラスト15秒はある意味衝撃だった。まぁ、人間どこでどう関わり恨まれるかなど、分からないということが込められていると感じた。

 ダイハードと鬼滅の刃のハイブリッドみたいなドラマだった。そんな無茶なと思うような事例に何度も巻き込まれるも、無事突破していくのだ。
鬼の面を被った武装集団の正体を当てる予想合戦も回ごとに加熱していったことも記憶に新しい。

いろいろと辛辣な意見も多かったが、終わってみれば、少し寂しさもある。あの女の正体って一体、なんだったんだろう。なんかあるなあれは。
しばらくは特番シーズンが続くようだけども、春ドラマはどんな作品が待っているのでしょうか。

 心が豊かになる作品に多く出会えますように。

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