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エッセイ:台風に思う事

 台風のせいだろうか。今朝は地元も風が冷たくジャケットを着て出勤。昨夜はあんなにも蒸し暑くて、寝苦しかったのに。天気は本当に気まぐれ。静かに、そして確実に季節は移ろい続ける。すぐに紅葉を楽しめるはずだ。

 全国各地で自然災害が頻発する昨今。その度に「自分が被害に直面したらどうしよう」と考える。脚が不自由な私が無事に避難できるのかと考える。いわゆる「健常者」と呼ばれる人々も、誰かのおかげで生きているだろう。私のように何らかの障がいを抱えて生きる者は、その力がより必要になる。だから大宰みたく「生まれてごめんなさい」みたいな感情を秘めて、すみませんと謝ってしまう。

 時に私たちはどうしようもなく虚しく・悲しく・そして苦しくなる。「消えてしまいたい」とさえ思うこともある。今までもきっとこれからも。それなのに、今日まで生きている。理不尽な理由で星になる人もいるのに。人生は不思議だ。
誰しも役割がある。大なり小なり、それぞれの場所や分野で生きている。酢豚のパインみたいに誰かにとっては、喜ばれるのかもしれない。

日々の暮らしのなか、自分の役割について考える。答えはまだ出ないまま。今日も眠りにつく。

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