河原藍(Kawahara Ai)

旅とエンタメ畑で育ったライター/エディター。表の顔はインバウンド業に巻き込まれる日々。…

河原藍(Kawahara Ai)

旅とエンタメ畑で育ったライター/エディター。表の顔はインバウンド業に巻き込まれる日々。2020年、勢いユニット素馨堂(そけいどう)を立ち上げ、もそもそと活動開始。左投げ左打ち。プロ野球は親の代(国鉄時代)から東京ヤクルトスワローズ推し。

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    創作ユニット素馨堂からのお知らせです

  • 【エッセイ】燕が飛んだら

    2018年6月17日。歴史的大敗で前年最下位だったチームがタイトルに挑む日の、私的ドキュメント。 遠方だったり家庭の事情だったりと、気軽に行ける環境ではない者にとって、プロ野球観戦は年に数度のお楽しみ。そんな特別感や、写真や映像だけでは残せない部分を書けたらいいなと始めた、ゆるゆるでニッチなエッセイ……のつもりが、結局なんか熱くなっちゃいました。

  • 心にうつりゆく よしなしごと

    つらつらと徒然に、そこはかとなく書きつくります。たまに宣伝など。

最近の記事

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ごあいさつ

創作ユニット 素馨堂(そけいどう) と申します。アイコンやロゴにも使っている南国の花、フランジパニ(プルメリア)の和名が由来です。 河原藍の書く小説、エッセイを主とした創作物を順次、さまざまな形でリリースします。コンプライアンスを過剰に意識し「中庸」を正義とする昨今において、商業ベースではなかなか出せないような、ありそうでなかった、でもほんとはこんなの読みたかった、というものを創り出すことを目指しています。 ▼BOOTHにてオリジナル小説を販売中です 文章掲載、ライティ

    • 【第5回 えべつ同人マーケット】に出品します!

      北海道は、緑と花と野菜の季節です。日中は蒸し暑い日もありますが、夕方にはさわやかな風が吹きます。一年でいちばんいい季節の到来です。 今週末、こちらのイベントに出品します。 詳細は記事内のリンクをご覧ください。 北海道内外の作家さんたちの素敵な作品が集まるそうです。 場所は札幌のすぐおとなりの、江別市。 このイベントを手掛けていらっしゃる漫画家・川村マユ見さんの熱心な活動が地元メディアに取材されることも増え、回を経るごとに盛り上がりを見せています。 今年、素馨堂は文学フ

      • 燕が飛んだら【番外編 2021】

        2021年10月26日、愛してやまない東京ヤクルトスワローズが、6年ぶり8回目のリーグ優勝を決めた。「6年ぶり」というと前回優勝からそんなに経っていないように感じるかもしれないが、ファンにとってはその何倍にも感じるほどに長い長い6年間だった。

        • この界隈は短期間に似たようなネタで何度か燃え上がってるようだけれど、本質はみな同じ。人は無意識に差別を愉しむ生き物。その類のネタを扱おうとした段階でまず、これ読んでみてほしい。それでも気持ちが変わらなかったら、「#サイコパス目線」とか「#閲覧注意」とかタグをつけて掲載してほしい。

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        • 【第5回 えべつ同人マーケット】に出品します!

        • 燕が飛んだら【番外編 2021】

        • この界隈は短期間に似たようなネタで何度か燃え上がってるようだけれど、本質はみな同じ。人は無意識に差別を愉しむ生き物。その類のネタを扱おうとした段階でまず、これ読んでみてほしい。それでも気持ちが変わらなかったら、「#サイコパス目線」とか「#閲覧注意」とかタグをつけて掲載してほしい。

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          2本
        • 【エッセイ】燕が飛んだら
          16本
          ¥300
        • 心にうつりゆく よしなしごと
          6本

        記事

          『進撃の巨人』のラストのある部分とスタンダールの小説『赤と黒』のラストのある部分が私の中で勝手にリンクして、もしかしてオマージュ?なんて思ってしまった。だとするとミカサは…

          『進撃の巨人』のラストのある部分とスタンダールの小説『赤と黒』のラストのある部分が私の中で勝手にリンクして、もしかしてオマージュ?なんて思ってしまった。だとするとミカサは…

          積みっぱなしで20年。スタンダールの『赤と黒』を読む

          最近ずっと仕事も私生活も多忙で余裕がないうえ、同時に複数のことを考えられない不器用な性格。なんだかとても疲れてしまい、毎日ものすごいスピードで無数の情報が溢れているSNSともできるだけ距離をおいている。そんななか、自分のペースで情報量を調節し、自分だけの結界を構築できるのが読書かもしれない。 私は本を読むのがとても遅い。ゆえに、読書量がなかなか増えない。そのくせ、読んでみたいと思った本は手もとに置きたがる。 19世紀フランスの小説家、スタンダールの『赤と黒』もそのひとつだ

          積みっぱなしで20年。スタンダールの『赤と黒』を読む

          “常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことである” (アルベルト・アインシュタイン)

          “常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことである” (アルベルト・アインシュタイン)

          夏目漱石と愛着障害と客観性

          夏目漱石の『道草』を読んだ。 漱石の自伝的作品といわれている。私は、自伝または私小説とされていない作品に関しても、作家その人の見解や人柄は、創出されるすべての作品の随所に存在していると考えている。それをふまえて読んだ『道草』で特徴的だったのは、決して感情的、一方的ではなく、自他の内面の瑕疵を淡々と客観的に綴っているという点。(比較対象とするなら、太宰治や芥川龍之介、三島由紀夫などがきわめて主観的と私はみている) 私が『道草』を読もうと思ったのは、『愛着障害 子ども時代を引

          夏目漱石と愛着障害と客観性

          パク・ヘイル チョン・ドヨン キム・ハヌル ソル・ギョング ムン・ソリ ユ・オソン ペ・ドゥナ 〈好きな韓国俳優覚え書き〉

          パク・ヘイル チョン・ドヨン キム・ハヌル ソル・ギョング ムン・ソリ ユ・オソン ペ・ドゥナ 〈好きな韓国俳優覚え書き〉

          韓国映画『パラサイト 半地下の家族』考察

          ※ネタバレしてます。映画を観ていない方はご注意ください。 話題の『パラサイト』を観た。 原題は『기생충 (寄生虫)』 ポン・ジュノ作品を観たのは『フランダースの犬(邦題/吠える犬は噛まない)』が最初で、コメディタッチの作風にピリッと風刺を効かせるセンスが印象に残っていた。 その後2003年公開の『殺人の追憶』を観た当時、たしか京橋かそのあたりの試写室だったと思うが、エンドロールが終わって室内の照明がついても、腰を抜かしてしまったように立ち上がれなかった。それくらい強烈だ

          韓国映画『パラサイト 半地下の家族』考察

          闇でもがく少女

          顧問 神様 3年生 貴族 2年生 人間 1年生 奴隷 強豪校にありがちな部活内のヒエラルキーは、私の所属していたソフトボール部にも存在していた。年齢がたったひとつやふたつ違うだけで、身分が変わる。今考えれば理不尽極まりない話だが、当時は誰もその空気に異を唱えるものはなかった。 私の通っていた公立中学校は部活動が盛んな一方、市内でも指折りの、地域住民や警察までもが警戒するほどのヤンキー培養校だった。現在も半グレ組織として名高い、某◯◯連合という名称も、一般生徒である私ですら

          闇でもがく少女

          坂を駆ける少女

           私の通っていた中学校は、正門からいきなり急坂が長々と伸びていて、頂上に校舎、そこからこんどはグラウンドに向かって再び急な下り坂になるというレイアウトになっていた。  坂道の両脇にはソメイヨシノの木がずらりと植えられており、春にはあたり一面、桃色がかった白くて可憐な花が一斉に淡い光を放ち、そよぐ風にはらはらと舞う花びらとあいまって、幻想的な桜のトンネルを浮かび上がらせる。  私はソフトボール部に所属し、毎日放課後になると制服からジャージに着替えて練習に励んでいた。  グラ

          坂を駆ける少女

          燕が飛んだら【最終回】

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          燕が飛んだら【最終回】

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          燕が飛んだら【第14回】

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          燕が飛んだら【第14回】

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          燕が飛んだら【第13回】

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          燕が飛んだら【第13回】

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          燕が飛んだら【第12回】

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          燕が飛んだら【第12回】

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