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【初心者向け】元公務員受験生の教えるブログ・note記事のラクな書き方

 MBTIばっかりだと気が滅入るんでたまには別のテーマを。ブログやnote記事の書き方(ライティング)の話。


1.これからnoteで書いてみたい人へ

 noteで書きたいこと、伝えたいことがあるんだけど、挫折してしまう人は多いのではないかと思う。筆者もnote記事はたかだか5記事しか書いていない超初心者なので、その気持ちはものすごくわかる。書きたいものはあるのにまとまらない、上手く書けない、公開したときの反応が怖い、というものだ。

ただし筆者は無職・フリーター時代に公務員試験を受けていて、その時の書き方のクセを使ってブログを書き、そこから別テーマを書きたくてnoteにやってきたという経緯なので、微力ながら役立てることがあるかもしれない。そんなわけで、今回はライティングについてのお話を少々。

2.公務員試験仕込みのライティング

 公務員試験には論述試験がある。少子高齢化、まちづくり、産学連携といった「考え方」を見る教養記述(小論文)、法学、経済学、社会学といった出題テーマにおける「知識」を見る専門記述論文だ。

この論述試験は試験会場で書かされるのだが、持ち時間が1時間なら大体800~1,000字程度を書くことになるので結構忙しく、相応の対策が必要となる。

 筆者はいわゆる「最終合格無い内定」というやつで、試験合格はしたものの官庁訪問で内定をもらえなかったクチだ。ゆえに公務員様にはなれずケチなサラリーマンをやっている。

ところがブログやnoteを始めるにあたって、当時の知識が微妙に役に立っていたりする。昔取った杵柄というわけだ。そんなわけで筆者流にはなってしまうが、ブログやnoteの書き方をここで解説していきたい。

3.文章には「様式」がある!

 ブログやnoteはチラシの裏ではない。他人に読んでもらう前提の文章になるので、それなりの構成(体裁)を整える必要がある。構成としてオーソドックスなのは「起承転結」だろう。

「起」主題・あるいは問題提起。あるいは結論を先に述べる。
「承」主題の概要を説明し、文章の本題を述べる。
「転」場面展開。本題の補足事項、あるいは対案を示す。
「結」文章としてのまとめ。筆者としての主張を述べる。

という形にすると文章は比較的まとまりやすい。Googleで検索をかけた時上の方に上がってくるページは大体この形式でまとまっていることが多い。SEO的に評価されやすいからだ。自身のブログも大体この感じで書いている。

4.先に書きたいことを書く、構成は後でいい

 ところが起承転結の構成は慣れないと結構難しいことが多い。公務員試験の論述試験でも「いきなり答案用紙に書くな!」と必ず注意される。余白に構成のメモ(下書き)を取ってから書かないと失敗するからだ。一発書きは余程時間がないときでもない限り推奨されない。

筆者の場合は一番難しいのは「起」で、なんでその話が始まったのかという導入の仕方に難儀することが多く、記事作成で一番時間がかかりやすい部分は実はコレだったりする。突拍子もなくその話をされても読者はついてこれないことがあるからだ。これは営業の仕事でもそうだ。

 ただしブログやnoteは論述試験(紙)ではなくデジタルなので、構成は後でも修正することができる。なので文章が出てこなかったら、とりあえず「書きたいことから書いていく」方がいいと思う。

特にフレーズや着眼点はいわゆる「ひらめき」で、ナマモノゆえにその場でふっと沸いたものは時間が経つと忘れてしまう。だから出てきたらとりあえずそこだけ書いておいて、ストックしておくと続けやすくなる。逆にフローだけで書いていると量(記事数)を担保できないので厳しい。

文章は「読む」場合は継時処理(順番や順序に従ってやる)となるが、「書く」場合は同時処理(出てきたものからやる)なのだ。ゆえに「起」で詰まったら「承」「結」から書いた方が全体で見ると時間短縮になることが多い。現役で受験生やっているときはどうもそんな感じで書いていた。

実際の事例

 イマイチわかりにくいんで実際の事例を用いて説明してみる。恥ずかしながらこれは筆者が書いているブログになるのだが、クラゲで有名な加茂水族館に行った時の話を書いている。一昨日書いたばかりなのでまだ新しい。

なんでこの記事を書こうと思ったのかなのだが、ここには「オワンクラゲ」という謎の生き物がいて、コイツがスゲーキレイで感動したからだ。

もうひとつあり、この水族館は「バックヤードツアー」をやっていて、水族館の研究施設としての側面を垣間見れたことがとても興味深かったからだ。


 よってこの記事は「転」にあたるオワンクラゲとバックヤードツアーの話を一番最初に書いている。「起」にあたる施設概要からは書いていない。何故かというと一番伝えたかったことゆえにソラで書きやすいからだ。そしてこの記事のコア部分(本題)はこことなる。

このコア部分起点にして他の文章を周辺情報として展開して、体裁をまとめている。すなわち「承」にあたる他のクラゲの話は後で書き、話の導入部としての「起」にあたる加茂水族館の施設概要を一番最後に書いている。そして「結」にあたるまとめはスッカリ力尽きていて5行で終わっている(ダメじゃん)

読み手の立場からすると

 こうして書きたいところから書いて行った文章だが、構成を経て記事として公開するとそれは「起承転結」の並びになっている。すなわち施設概要⇒クラネタリウム⇒オワンクラゲバックヤードツアー⇒まとめ という順番になっているのだ。

というのもいきなり「転」だと読み手としては意味が分からないためだ。いきなりオワンクラゲやバックヤードツアーを持ってきても読み手は「なんのこっちゃ?」となってしまう。

公務員試験の論述試験も同じで、いきなりオワンクラゲを持って行くとダメなのだ。その話をするためには然るべき順序や段階(前フリ)を踏む必要がある。しかしブログはデジタルなのでゼロから紙に書き直す必要はなく、作成中は順不同でかまわない、というわけだ。

5.複数記事を同時並行で書いてもいい

 上の話はひとつの単一記事についての話だが、マクロ目線でブログやnote全体について考えた時も同じことがいえる。そんなわけで、ブログやnoteは複数の記事を同時並行で書いてもいい。

筆者のnoteも書きかけの記事がたくさんあって、それを順次書き上げて完成した物から出している。つまり一記事ずつ順番に完成・公開することにはこだわらず、たまたま起承転結が揃って完成した記事から順次公開するスタイルでもいいのだ。

なぜかというと、ブログやnoteは原則として一話完結の読み切り型になるためストーリー性を考えなくても良いからだ。シリーズ化する、時系列がある、時事性が高いといった要素があれば話は別だが、複数の記事を仕掛かっておいて、上がったものから順次公開というスタイルの方が無理がなく続けやすいと思う。

 上の話でいえば、加茂水族館以外にも行った場所はあるのだが、これが一番書きやすく、たまたま起承転結が揃って完成したタイミングが早かったので公開されたのにすぎず、別の記事は揃ってないので公開されていないだけだ。1記事ずつ順番に書いているわけではなく複数記事を同時並行で書いている。

というか実際サラリーマンの仕事の進め方もそうだろう。見積書いて稟議が通ったものから客先提案のフェイズに入る。たまに緊急案件があればそれに優先して対応する。それと同じことだ。

6.疲れた時は一度ブログから離れてもいい

 構成のついての話はこのくらいとして、ここからはメンタルについての話を。どうしても文章やフレーズが出てこない、構成ができない、そもそも書きたいテーマが出てこないという人は、一度そのブログやnoteから離れてもいい。適度な休息は創作の種になるし、充電期間にもなる。

筆者はこのnoteでINFJやHSP向けの考察記事を書いているが、少々込み入った話なので疲れてくるし、生きづれー生きづれーばかり言っていると気も滅入ってきて気分転換したくなる。そしてグロンギ族のイブリース大先生とは違って貧弱一般人なので、そこまで思考体力が続かない。

 なのでそういう時はテーマの異なる自身のブログを執筆していることが多い。こちらはカメラネタが多いので外出することで気分転換にもなるし、好きなテーマ故に割とサクッと書けるので、モチベーションを維持しやすい。

それでも書けなくなったらトレードや資格勉強をやっている。特に資格勉強を始めると勉強から逃げようとブログを書きたくなってくるので、試験が終わっているといつのまにか書きたいテーマがたまっていることが多い。

7.ヘタクソでもいいので出す

 ブログやnoteはヘタクソでもいいのでとりあえず書いて出すのが大事だ。公開した時の反応は怖い人がいるはずだ。筆者もHSPの気があるのですごくわかる。それでもいい。本能に逆らい、恐怖を振り切ってとにかく公開することが大切なのだ。

秀逸な記事などそうそう作れるものではない。筆者は「経験」「数」を自慢したり誇ったりするのは嫌いだが、最終的にはやはりこなした数がモノを言う。「戦いは数だよアニキ」という言葉もあろう。最終的には量は質に勝る。最近はAIが流行っているが、ディープラーニングも結局は力技だ。読み込む数を担保しないとどうにもならない。

 「経験」という言葉があまり好きではないので別の表現に置き換えると、それは「学習」の進行度であって、いわゆる「熟練度」という話になる。記事の上手い下手はまた別の機会に話すが(偉そうに言える立場でもないのだが)学習を進めていくことが上達の近道になるだろう。

学習を進めるためには「インプット」⇒「アウトプット」⇒「フィードバック」のサイクルをひたすら回すことが大切で、記事を公開するのは「アウトプット」、その評価は「フィードバック」に当たる。なので公開しないとこのサイクルが「インプット」で止まったままとなり、学習は進まない。

8.読む人がいなくても書き続ける

 また書いた記事に反響がなく気落ちする人もいるだろう。これも気にしなくていい。読む人が居なくともとにかく書き続けるのが大事だ。

noteはブランド、知名度、SNSとしての側面、ドメインパワーがあるので幾分か(というか大分)マシな方だが、それらの要素がない個人ブログはもっと厳しい。スキどころかpv自体がまったくないのだ。

 個人ブログを立ち上げたことのある人なら誰しもが経験するが、公開から3か月間はpvはほぼゼロだ。筆者みたいなマイナー分野のブログなら1年間のpvはほぼゼロだろう。たまについていることもあるがそれは自分が踏んだものだ。なので実質的にはやっぱりゼロだ。

もう怖くなって一週間閉じてみて、やっぱり気になって恐る恐る確認してみる。ヒャアがまんできねぇ!ゼロだ!

それでも気にせず、10記事、50記事、100記事と愚直に書き続けるとやがて誰かが読んでくれたり、Google様が「兄ちゃん最近ええやん。応援したるわ」とピックアップしてくれる。こうなると次第に伸びてくる。

まとめ

 今回はブログ記事にライティングについて語ってみた。まとめると、

「文章は順番に書かなくていい」
「記事作成は複数を同時に進めてもいい」
「書きかけ記事をストックしておく」
「気が乗らないときは休む」

ということを覚えておくと幾分やりやすくなるかもしれない。ていうか「オマエまだnote5記事しか書いてないじゃん」一丁前に何言ってんだと思うかもしれないが、これこそがさっき言った「書くことは同時処理」の考え方だそのものだ。

 ブログやnoteは一話完結なのでそれまでの文脈や経緯、時系列はあまり考える必要がない。この記事も書きたいことがたまたま閃いて、いい感じに言葉がスルスル出てきて記事がポイっと生成されたので「公開」となってしまったというわけだ。こういうことはたまによくある。

ブログやnoteのいい点はここで、仕事と違って時系列・ストーリー、過去の実績はあまり考えなくてよく、そのとき伝えたいことの鮮度と熱量をそのままストレートに提供できるメリットがある。あくまでもその記事を読んだ読者に何かしらの情報や感情が伝わればそれでいいのである。

そんなわけで、今回はたまたま筆が乗ったので一息に書いてしまった記事になる。参考になれば幸いだ。

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