見出し画像

【MBTI】INFJから見たNJ型の特徴 (Niユーザー)

 今回は謎のベールに包まれているNJ型について述べてみる。この記事については自身がINFJということもあり、そこそこの解像度で書けていると思う(自画自賛)


NJ型の概要

 NJ型は主機能または補助機能にNi(内向直観)を持つ性格タイプとなる。主機能にNiを持つタイプはINTJ、INFJ、補助機能にNiを持つタイプはENTJ、ENFJとなっている。

このタイプは全体で見ると少数で、4タイプ合わせても10%以下しかいないため、それなりにレアなタイプということになる。noteには大量発生しているが 筆者の自タイプであるINFJもやはり珍しい。

 NJ型はNiを使うため洞察力に優れ、独自のビジョンを見出すことでそれを自身の行動規範や指針とする。その結果として目的意識が強く、それを達成するためにはどこまでもシビアな価値観を持っているため、ともすればシリアスな雰囲気もある。

しかしそれが伴わない普段の日常生活などではN型の例に漏れず、どこか抜けていてぼんやりした雰囲気も持っている。そのためSJ型よりもルールにはうるさくなく、ともすれば大雑把な印象すらある。

またN型の例に漏れず、エイジロール、ジョブロール、ジェンダーロールといった諸々のロールモデルの意識が薄い。型にハマりたい願望もあるが、自我が強いためハマれないことも多い。そのため人の見た目、年齢性別、地位や立場で見ず、あくまで人物本位で接するため態度はかなりフランクで、その点もSJ型と異なるポイントだろう。

NJ型の特徴

1.洞察力

 Ni型の特徴はなんといっても洞察力だろう。Ni(内向直観)に裏打ちされた洞察力は物事の芯を確実に捉え、本質を見逃さない。Ni主機能のINTJやINFJはこの特徴が特に強く出ていて、他タイプとは一線を画する読みの深さ、直観の鋭さを発揮する。Ni補助機能のENTJやENFJは深読みをしながらTeで問題解決を行い、Feで社交協調を広めていく。

Niについては後に個別記事で書くとして、ここでは洞察力について説明する。洞察力というのは思うにパターン認識力、法則性の導出力と思われる。これは他のサイトでも度々言われていて、筆者自身もそう認識している。

パターンや法則性を見つけ出すことが得意ということは、予見可能性に優れているということだ。たとえば物事を「結果」から逆算して考えることができるし、物事を全体像から把握することもできる。NJ型やNiが未来志向と呼ばれるのはこの特徴からだろう。

 また洞察によるパターン・法則性の発見は、その過程で「具体」と「抽象」の世界を何度も行き来することになる。その過程で知識の体系化がなされやすいためか、NJ型は比較的座学に強いといわれる。筆者の経験、およびネット掲示板でのヒアリングによると特に現代文に強いらしい。

一見デタラメな話だが、仮に現代文の偏差値が70ある人が、英語なり地歴なり他の科目のテキストを読めば偏差値70の読解能力でそのテキストを読めることになる。数学が絡むと動作性IQや作動記憶といった現代文ではあまり使わわない能力が絡むので微妙だが、文系科目に関してはなくもない話かもしれない。(ほんとぉ?)

もちろんこれは一般論であって、筆者のように勉強ができなかったNJ型も勿論いるだろう。ただこれはある程度の見当がついている。いずれ別記事にて紹介したい。

2.信念の強さ

 NJ型は直観型の例によって思想性が強い。その思想をビジョンに組み込んで目的意識とするため、他者に譲れない確固たる信念を持っている。この信念は非常に強固なもので、何人たりとも曲げられないことが多い。

そのため彼らが一度「やる」と言えばそれは実際に達成されることが多い。確固たる信念と意思力による目的達成志向の強さはNJ型の特徴のひとつと言える。逆に言えば、この信念が揺らぐとNJ型は途端に弱くなってしまう。たとえばENTJ・INTJ型なら無能をさらす、ENFJ・INFJ型なら相互理解が得られないといった状況になるとかなり不安定になる。

 イブリース氏が「NJ型は演劇を踊っているようだ」とコメントしていたが、これは自身の見解と割と近い。NJ型は「悲しい過去」など何らかの理由をきっかけに自身に強力な自己暗示をかけていることが多い。筆者はこれを「ギアス」(ゲッシュ)とか「制約と誓約」とか勝手に呼んでいるが、まさにそんな感じだ。これも別の機会に詳しく説明しようと思う。

フィクション作品でもNJ型は何らかの理由で覚悟が決まってしまっている人物が多い。復讐者、救済者、正義の味方、ヒロイン、ラスボス等々割とそんな感じだ。今やってるアニメだと【推しの子】の星野アクア黒川あかねがそうだ。彼らが舞台に上がって何か動きを見せると作品はシリアスなムードになる。

3.自己決定権

 NJ型の特徴はとにかく自己決定権が強いという点だろう。「自分の意思で選択する」「自身がどうあるべきかは自分で決める」という気質が異様に強い。前述の信念の強さもこれに起因する。

自分がその選択した理由をはっきりと認識し、その選択によってもたらされた結果はどうあれ受け入れる……というどこまでも強固な自我と意思力を持っている。自己責任という言葉は彼らのためにあるようなものだ。

※ところで自己決定権というワードはもともと法律用語で(憲法で出てきます)イブリース氏がこれを用いた際にあまりにもドンピシャすぎる表現だったので筆者もこれをならって使っています。勝手に使ってスミマセン。


進撃の巨人でたとえると

 わかりづらいので進撃の巨人でたとえると「エレンポイント」という概念がコレに近い。簡単に言うと、

・自分で自分の背中を押して地獄を見る
・自ら受けた理不尽を他人や環境のせいにしない
・後悔や自責の念を持っている

というもので、コレらの要素を持っていると主人公のエレン=イェーガーからの好感度が上がるという作品ファンによる考察・概念である。高得点獲得者はエレンから敬意を抱かれ握手を求められる事があるが、それはそれとして容赦なく襲いかかってくる事もある。(ライナァアアアア)

そのエレンは作中でこう言っていて、

 皆「何か」に背中を押されて地獄に足を突っ込むんだ。 大抵その「何か」は自分の意志じゃない。他人や環境に強制されて仕方なくだ。

ただし自分で自分の背中を押した奴の見る地獄は別だ。 その地獄の先にある「何か」を見ている。それは希望かもしれないし さらなる地獄かもしれない。それはわからない。進み続けた者にしか‥わからないんだ。

NJ型は素で生きているだけなのにエレンポイント高得点者であることが多い。人間的にそれが正しいのかはわからないが、NJ型の自己決定権の強さはたぶんそういうことなんだろう。

4.改善大好き人間

 NJ型は改善大好き人間だ。理想主義というとNF型と混同してしまうので敢えてこのワードで表現する。

先の通り、NJ型はビジョンから得た目的意識に沿って思考・行動するので、基本的に向上心が強い。「自身がどうありたいかは自分で決める」という自己決定権を実際に行使するためには「あるべき自分の姿」が必要だからだ。ゆえに完璧でありたいとする欲求が強く、自己改善に余念がない。

ENTJでいえば「社長」になりたければそれになるための能力を備え、そのために努力・実績・人脈作りをひたすら積む、といった感じである。INTJならブレーンとしての地位を得るために勉強しまくるだろう。ENFJやINFJなら他人との相互理解を惜しまず、そのためならば自己犠牲も厭わない。

 この改善欲求は自分自身のみならず、他人ひいては環境全体にも及ぶ。すなわちそこにいる人たちの意識に働きかける(P)、計画を立案して実行する(D)、より良い改善方法を考える(C)、自身の案を実施してみてフィードバックをする(A)というように、NJ型は生き方そのものがPDCAサイクルになっている。

SJ型が保守派なら、NJ型はゴリゴリの改革派であることが多い。ルールには一応従うものの、形骸化された慣習、時代に合わなくなった伝統などは顧みない傾向がある。なんなら破る傾向すらある。また先述の通りあくまで人物本位で人を見るため「地位に見合った能力を示さない人」「権利を正しく行使しない人」には噛み付くことも多い。

よって上司からは何かと睨まれたり、ホネのあるやつリストに入れられがちで、組織志向にありながら意外と組織に順応できていない人が多い。体質の古い組織だと早々に見切りをつけて出て行ってしまうことも多い。ENTJやENFJは新集団や対抗勢力のリーダーに収まることが多々ある。

5.マネジメントが得意

 NJ型はマネジメントが得意な性格グループだ。SJ型と異なり組織への順応性はイマイチだが組織構築能力自体は高い。一見矛盾しているように聞こえるが、していない。

彼らは「箱庭」が好きなのだ。俯瞰視点から全体を見渡し、ビジョンを用いて未来から逆算して計画を立て、今何をするべきかという考えるのが得意だしそれ自体を好む。ENTJに経営者が多い理由、INTJにトレーダー・コンサルが多い理由はまさにそれだ。

趣味でいえばアクアリウム、ゲームならSRPGローグライクなどをやると大抵ハマるし実際うまくやる。マインクラフトも好きそうだ。筆者でいえばファイアーエムブレムや風来のシレンがライフワークになっていて、プレイしているとnoteやブログの更新が途絶える(笑)MBTIではなくこちらをテーマにしようかと思っていたほどだ。

 人、金、モノ、情報といったリソースの配置・運用能力はNJ型の右に出る者はいない。Niによる未来志向と洞察力(パターン導出能力)によって、全体を見渡し先を読むために、やがて問題が顕在化する案件(懸案事項)、処理能力や強度が足りない部分を事前対応できるため、組織におけるリソースの適正配置・ルールの適性運用が常になされやすいのだ。

ただし、全体が見えていない状態・自身が影響力を行使できる状況でないとNJ型はその真価をフルに発揮できない。このため実務能力は微妙で、事務処理作業、確認作業といった維持管理業務はSJ型の方が得意だったりする。

6.自身が動くのは不得手

 マネジメントが得意なことの裏返しだが、NJ型は組織の末端で実働要員にされている限り、長所を発揮できず無能な存在となる。Se(外向的感覚)が不得手なことで、即興性や順応性に欠けるためだ。ここがNJ型の弱いところで、「口だけ野郎」のまま日の目を見ずに潰れるNJ型は多い(特にINTJ)

ENTJやENFJは代替機能Seがあるので現場で陣頭指揮を取ったり、自ら作業者として振る舞うこともがあるが、それは手段であって本質ではない。これは自身が現場に足を運んでいない(あるいは向いていない)裏返しの行動だ。

 失敗したくない仕事を他人に任せたくないという「自己決定権」に基づく行動も確かにあるが、リーダーとして悩んでいる最中に初心に立ち返って気分転換をしたり、現場を鼓舞するパフォーマンス的な振る舞いも含まれている。いずれにせよその分野は本来はSP型のポジションだ。

INTJやINFJはもっと極端で、イスに座れれば有能、現場要員にされると無能だ。ただし世の中の仕事の大半は現場労働なので、ここで年齢と努力値を浪費してキャリアを棒に振るINTJやINFJは多い。この性格を引いた場合、事務職や内勤に就きやすい女性の方が適性や能力を活かしやすいと思われる。

まとめ

 今回はNJ型について説明をしてみた。自タイプのグループだけあって割と明瞭に言語化できたと思う。

次はNJ型の4タイプ(ENTJ、ENFJ、INTJ、INFJ)について書いてみたいともう。あまり周りにいないタイプゆえにどこまでリアリティを持って説明できるかは微妙だが、いずれもNiに引っ張られている人達という部分は共通しているので、まあまあスタンダードで伝えられるのではないかと。つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?