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青と碧と白と沖縄が考える「非日常」とは

先日、お泊りいただいた5人家族のお父様さまが、チェックアウトを済ませ、歩いて駐車場へ向かう途中、突然、大きな声で、空に向かって、こんな一言を叫ばれました。
“さあ、みんな!「日常」に帰るぞ!”って。

あまりにも突然の一言だったので、私たちスタッフも驚きましたが、私はこの言葉を、とても嬉しく、そして頑張れ!と、その5人家族の背中を押したい気持ちでいっぱいになりました。

私たちの 青と碧と白と沖縄のコンセプトの一つに、“非日常”という考え方があります。

ただ、私たちの非日常とは、豪華で優美な空間に身をおきながら満喫することではなく、また珍しく、貴重な食材を味わって堪能することでもなく、私たちの“非日常”とは、その言葉のとおり、ふだんの日常ではない体験、時間を過ごしていただくことだと思っています。

例えば、便利なコンビニや自動販売機は近くにありませんが、その分、静寂と日没後の暗闇の神秘さは、ふだんの生活では体験できないほどの驚きがあろうかと思います。
また、当館は貸切風呂をご用意しており、沖縄では珍しい大きな浴槽に身を委ねることによって、ふだん、各人が別々にバスタイムを過ごしている生活とは異なり、ここでは一緒に来られたご家族やご友人、カップルとともに、リラックスして頂きたいと思っています。
部屋に入れば、とりあえずテレビ!、はできませんので、どれだけ時間を長く、そして豊かに感じられるかと思います。

このように私たちが考える“非日常”とは、それぞれが相反するからこそ、その逆や反対の大切さを改めて実感できると思っています。

親と離れ、あるいは親を亡くして初めて知った、そのありがたさ。
自分が負けてみて初めて知る、勝った者の採るべき姿や行動。相手の心を思いやるという気持ちを痛感すること。
もう一歩が及ばずに、自分が失敗や達成できなかった辛さを知って初めて、毎日の努力の大切さをかみしめたこと。
さらには、小指を怪我して、初めて気がついた、五本のそれぞれの指の意味など、これらはすべて逆、反対の体験をしたからこそ、その大切さやありがたさに気づくことができるのです。

日常から非日常へ、非日常から日常へ、その反対の世界に行ってみたから、魅えてくる景色や大切さに気がつくことができるのです。

青と碧と白と沖縄 が考える“非日常”。
それは、ここ、だからこそ、気がつけることがたくさんあります。

そしてその究極は、何よりも、いつもの日常こそが、一番大切で愛おしく、やはり一番嬉しい、ということに気づいていただけたら、青と碧と白と沖縄 の存在価値があると、私たちは思っています。願っています。

幸せは、目の前にあるのです。


青と碧と白と沖縄  代表 大住力