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新しい暮らしに向けて

こんにちは!
この記事は、Coaching Advent Calendar2022の15日目の記事です🎄
今回はコーチングに関することがテーマということで、最近身近な人とのセッション練習を通して考えたことを、気が向くままに書きたいと思います。



その日、私がクライアントとしてお話ししたことは、「新生活に向けてのわくわくを高めたい」という漠然とした内容だった。
6年間の大学生活も終わりを迎え、来春から東京で社会人として新生活がスタートする。慣れ親しんだ京都の街や、大事な人たちとのお別れの時期が近づく今日この頃。
 
新生活が楽しみな一方で、環境変化が苦手な自分は、いつも不安の方が少し大きい。
そんな自分を少しでも変えたくて話し始めたテーマだったのかもしれない。
 
この漠然とした想いに対して、私はまず自分の中の「不安」に向き合うことから始まった。
そこで気づいたことは、今の自分に必要なことは「安心できる土台」をつくることなのではないかということだった。

家族との関わりを通じて

「安心できる土台」をつくるためには、色んな方面からアプローチができそうだ。
その中で、特にポイントになったのは家族との関わりだった。
それはおそらく、家族が自分にとって大事な居場所の1つであり、同時に、「不安」と結びつく存在でもあり、消化しきれずに残してしまったことがあるからだと思う。

私はこのタイミングで、あらためて家族と向き合いたいと思った。
時間がかかってもいいから、自分らしく、でも今までとは少し違うアクションを起こせるようになりたい。
そのためにやりたいことが、2つ見つかった。 

1つ目は、家族の歴史と想いを知ること。
 
これは内定先の研修課題の一環でもあり、先日両親や祖父母に簡単なインタビューをした。
自分の家族や先祖がどんな人生を送っていたのか、どんな願いを込めて子どもを育てたのか。

特に、祖父母から直接話を聴く機会はすごく貴重な時間だったし、自分の性格や思考、志の源泉が少し垣間見えた気がした。

ある人の想いを深く探ろうとするとき、それはその人の過去の体験や考え方に基づくことが多いだろう。でも、時にはその人個人を超えて、家族の中で意識的・無意識的に共有されてきたことに原点があるかもしれない。
そんなことを考えた時間だった。
 
2つ目は、実家の大掃除をすること。
 
実は、私は実家に自分の部屋がない(笑)
とても安直ではあるけれど、物理的に安心できる場所、帰ってくる場所が整っているということは、意外とすごく大事だと思う。
 
春休みに、家族で断捨離をする。
一人ひとりが落ち着ける場所をもつことで、私だけでなく家族全員の安心感が高まったらいいなと思う。

余談

「別れ」や「新しい門出」に関して、私の好きな作家、幸田文さんのエッセイ『季節のかたみ』の一節が思い出された。
著者は、長く身近にいた若い女性の新しい門出に際し、はなむけとして“別れの心づかい”のようなものを送っている。

はき古しのサンダル、使いかけの化粧水、書き反故、空箱など一切のこさぬこと、それらを始末する時、がさつにせかせかしないで、しっとり落ち着いた気持ちにと心掛け、一つ一つに、ここが区切りなのだ、ここで一段落おわるのだ、と思い思い片付けてみて頂戴、こう教えるのが私の、あなたへの世話やきのおしまい、そう片付けるのがあなたの、ここでの生活の締めくくりだ

幸田文 『季節のかたみ』ことしの別れ より

とても素敵な心づかいだと思う。お世話になった場所を丁寧に綺麗にしていくことで、心温まる別れと門出を迎えることができるのではないだろうか。
私も、一つひとつ丁寧に心を込めて、旅立ちの準備をしていきたい。



最後までお読みいただきありがとうございました!
あらためて、素敵なイベントに誘ってくれたりょっちに感謝です。
いよいよ年の瀬、新しい1年が始まります。お読みいただいた方の中には、来春から環境が変わる方もいるかもしれません。
ぜひ一緒に素敵なスタートを切っていきましょう😊

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