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インバスケット演習サンプルその⑭会社ホームページへの告発投稿

今回のサンプルは、会社ホームページへ告発と受け取れるようなメールが届いたというシチュエーションです。

問題内容

貴方はある機械部品メーカーの新任総務課長です。
急遽休職した前任者のメールボックスを見ると、会社ホームページの問い合わせフォーム経由で以下のような匿名投稿がありました。

御社の調達課長は取引先に対し、発注打ち切りをちらつかせて接待を強要しています。またその領収書を使い、御社の経費を着服しています。複数人からの証言を得ており、確度の高い情報です。至急調査し、厳正な処分を行ってください。
もし何もアクションがなければ、この情報をネットに拡散します。

取引先への脅迫と会社経費の着服、どちらも事実であれば放置は出来ません。但し、この投稿が嘘だった場合、調達課長さんの名誉を傷つけるような事態にもなりかねません。

次のアクション例

  • 人事部門及びコンプライアンス担当部門の責任者へ、未確認の情報としてメール展開。(必要最小限の関係者のみに留めるよう明言)

  • 人事経由で経理部門責任者へ相談し、接待費の履歴確認

  • 調達部門責任者へ極秘に相談し、本件が本当かを見極める材料を探す

現実にありそうな不祥事の事例を作ってみましたが、この案件を単体で処理するのは非常に難しいです。情報展開後のアクションが自分で決められる訳ではないですし、調達部門責任者がグルなんて可能性も0じゃないかも、、
但し、インバスケット演習にこのような問題が出る場合、関連する案件がセットで出てくると思います。(例えば取引先A社との懇親会費用について、経理部門から確認の連絡が入った等)
案件同士の関連性をきちんと把握し、落ち着いて処理するよう心掛けてください。

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