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2020/01/28,高岡大祐×山本信記×石原雄治@西明石はりまのまど

返す返すも楽しいライブ。
高岡大祐×山本信記×石原雄治、西明石はりまのまど。


最初は信記のソロをお願いした。
シンセ奏する彼の生を聞いてなかったのだ。
柔らかな音色から始まるモジュラーソロ。
聞いていてやはりアナログシンセって自分の演奏に似てるなと思う。逆か。

続いてデュオ。結構影響受けた。
お店の響きによって我らの演奏はかなり変わる
三日間毎日違う演奏。

そしてトリオ。

山本信記と石原雄治の相性もとても良かったと思う。二人の乾いた音色は共通性があるのかもしれない。

信記と僕は昔、内橋さんの即興WSや大原裕LIVE!LAUGH!等で多数共演し、彼のリーダーバンドART DECO結成メンバーもやっていた。

as,ts,tp,tuba,dsクインテットでドンチェリーやオーネット、デジョネットやAEOC,ECM,その他それらに影響を受けたオリジナルをやっていた。
彼の出身校関大に集まって練習してビッグップルやブルーシティー等に出演して。
耳学問じゃなくてこの辺りの楽曲をアンサンブルして体得するこの期間は、
自分にとって結構大切な頃。
もう二十数年前の話です。
その頃関西でそんなのやってる人、中々いなかった気がする。

そうこうしているうちにバンドはメンバーが抜けていき、僕と信記だけになってDECOというデュオに。
身軽になりスカスカさを追求するが難しくもあった。思えば音数の少なさを謳歌するには、心の余裕というかおおらかな大人さがいるかもしれないなと今は思うけど、この頃僕ら若かった。関係あるかな。

僕は徐々に拠点を東京に移し、
信記は関西音楽家達が集い住む塩屋に家庭を持って活動を続け、これまでも親交もたまの共演も続いていた。

リコロドリゲスとも共演した大原裕のスカバンドHikingsから派生し発生したpopoは長く続く人気バンドで僕も大好き。
そうやって二人共やめずに続けてきた事が昨夜
巡り巡ってああいった形で、

今までお互いが影響を受けた音楽を感じつつ、手探りで演奏できた事が、とても嬉しかった。

若かった頃に、自分達がうまくいかなかったこと、やりたかったこと、手を伸ばしたこと、思い出した。
それが出来た、と言うのではなく、
今を演奏している事を。
そこに雄治がいるのも。

信記の他には無いラッパのトーン、レゲエやスカ、いなたいポップスのセンス、僕の非楽音的物音、雄治の転げ回る打音。すごくいいバランスだと思う。

信記も僕も結構頑固で意地っ張りでおまけに酒に弱くて。なんというか、面白いなあと思うんですわ。この三人、続けたい。やりたい事があるから、というのもないではないけど、この音を届けるべき人がいるんではないかな、と思うような、サウンドでした。

そしてはりまのまどのお酒の数々!もうたまらんですよ。帰りたくなくなる熟成酒の数々。かえるのが恨めしかった。


ありがとうございました!

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